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アパレル工場の系統

・後継者問題
・加工単価問題
・流通量問題
・人手不足
etc・・・

アパレル縫製工場と言っても、取り扱いアイテムや業種業態によって様々なやり方があり、同時に問題を抱えています。

特に上に書いたようなことを課題・問題だと捉えている企業は多いのではないでしょうか。

その打開策として、

①自動化  ②効率化  ③他分野での新事業展開  ④自社ブランド展開

などの施策を独自に行なっている企業も多くあります。

もちろんどれも悪いわけでもなければ、花咲けば良い結果をもたらすものばかりでしょう。

ですが、根本的な部分での「工場」の役割や、利益構造としてを忘れてしまっては、どんな施策も大成しません。

それが仮に直取引になったり自社ブランド展開で運営が成り立つようになったとしても同じことだと思っています。

日本の縫製工場を守る!

と活動しているブランドというか、プラットフォーム的なものも見る機会がありますが、どれも根本の部分で解決策として成立しているものではなく、
どちらかというと、現状悪化に拍車をかけるといったことに繋がっているケースも有るようです。

ここから書く内容は、当たり前のことです。

ただし、その当たり前のこと、成り立っていた今までが変わってきている現実から目を背けないようにあえて書きます。

『工場が属している系統』

まず、どの系統に属しているか自己判断してみてください。
・現状はどうなのか?
・この先どの系統になっていきたいのか?
ということを考えながら見てみるのも良いかもしれません。

A・利益率の高い仕事を継続的に行う
B・利益率は低いが年間通じて安定的に仕事をする
C・安定性には欠けるが高利益な仕事を行う
D・良い仕事も悪い仕事もバランスよく安定的に仕事を行う

基本はこの4つになります。

簡単に言い換えて説明するなら、

A→理想形
B→細く長く継続していく方法
C→稼げる時に稼ぐ
D→最もベーシックな受注体制

正確にはちょっと違うな・・・と思われる方もおられるかもしれませんが、
基本はどの系統化に属していると思います。

特にBとDに関しては最も属している工場が多いでしょう。

ここで考えておかなければならないことは、各系統においての不安点です。

各系統のデメリット不安点

【A】良い状況が安定的に続くのであれば言うことが特に無いですが、上手くいっているときほど慢心せずといった注意点くらいでしょうか。
【B】安定した受注量はあるが、受注単価が安すぎてやればやるほど赤字になってしまうケース
【C】確かに高単価な仕事ばかりではあるが、計画性が乏しく不安定感が払拭できない。
【D】一見バランスがいいようにも思えるが、パワーバランスや状況によって悪い意味でBのケースに陥る場合がある。

目まぐるしく変わっていく時代や世の中で、今までの当たり前が当たり前ではなくなる瞬間が来るかもしれません。
これを念頭に置いて、危機感を持っておかなければ、崩れるときは一瞬です。

基本この4つの系統が一般的なものですが、
はもう一つ違うものがあります。

それが、

E・利益率も低く安定した受注量もない

という、どうにもならないものです。

いやいや、これは・・・

と思う方も少なくないと思いますが、

Eに属する工場は少なくないというのは事実です。

理由は様々です。

しかしその多くが、

変化をしようとしていないということでしょう。

・変化しようと思ってもできない
・既存取引の関係で動くに動けない
・何をして良いかわからない

そういった気持ちも、動けないような環境も分かる部分があります。

こう書いている私も同じ悩みを持っていましたし、今も持ち続けています。

『なんでもやってみればいい』
といった安易な考えや軽率なアドバイスはできませんが、
今のままでは何も変わらないという事は事実です。

この記事を読んでくださっている方の中には、

棚からぼた餅
残り物には福がある

といった[残存者利益]的なお考えをお持ちの方もいるかもしれません。

しかし、

棚から落ちてくるぼた餅を掴みに行くための行動。
福がある残り物を獲得するための準備。

をしているところの方が確率は上がりますし、必然性だって出てきます。

変わりゆく時代の中で淘汰されるもの必ずあります。
そんな時代だと切り捨ててしまったり、諦めてしまうことは簡単です。

今回の内容で、

自身や自社が
・どの系統に属しているのか?
・どの系統になっていきたいのか?
その先にある
・どうしたら良いのか?
・何ができるのか?

ということを考える機会、また、動き始めるキッカケになれば幸いです。

当たり前のこと書いてるだけやん!と思う方もおられるかもしれませんが、
その当たり前すら当たり前にしたくてもできない人もいます。
その当たり前の実現できない環境もあるのかもしれません。

少し落ち着いて考えてみることは必要でしょう。

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