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五智如来さまを花が包む寺 品川区西大井 天台宗帰命山養玉院如来寺 私の百寺巡礼224

こちらも東急花御朱印巡りの寺院の1つだ。

かつて上野(台東区)にあった養玉院と芝高輪(港区)にあった如来寺の2寺が1926年に合併して成立した。前身2寺院の名称をとって「帰命山養玉院如来寺(きみょうざんようぎょくいんにょらいじ)」と号する。宗教法人としての登録名は「養玉院」であるが、「養玉院如来寺」、「如来寺」とも呼ばれる。
五智如来堂の瑞應殿(ずいおうでん)には五智如来像(大日如来、薬師如来、宝生如来、阿弥陀如来、釈迦如来)が安置されている。五智如来とは密教の主尊である大日如来の有する5種の智恵を象徴したものである。5体とも像高約3メートルで、「大井の大佛(おおいのおおぼとけ)」として親しまれている。ただし、薬師如来像以外は享保10年(1725年)と延享2年(1745年)の火災で焼失、その後再興された。


山門を入ると敷地の中に広がる伽藍と植物。都心にいることを忘れてしまう空間であった。


ここは五智如来像のお寺として有名らしい。

五智如来とは、大日如来を中尊とする五体の如来を総称した呼び名で、向って左から 北方世界の釈迦如来、西方世界の阿弥陀如来、中央の大日如来の右隣が南方世界の宝勝如来、 そして右端に東方世界の薬師如来が並んでおられます。
五智とは五種の仏智ということで、深遠な密教教理に基づくものですが、江戸時代になりますと、 広大無辺の仏智にすがり、さまざまの苦難から逃れようとする願望が深い民間信仰となって世に 広まりました。
大日如来には万物を慈しむ太陽の功徳、薬師如来には医薬の功徳、宝勝如来には福徳財宝・五穀豊穣の功徳、 そして阿弥陀如来には往生極楽の功徳というように現生利益を願う信仰が強くなりました。これら諸仏に 対する渇仰と五体満足を願う深い信仰が、都市からしだいに農村へと広まっていったのであります。(如来寺ページより)


歴史的には旧くは平安時代に遡るようだ。横須賀線に乗りながらも通り過ぎるだけの西大井駅。下車すると、こんなにも素晴らしい場所があったのか。
と、まるで高田純次さんの散歩のような気分になってしまう。

残念ながら3月下旬。ソメイヨシノはまだほんの一部咲きであった。
けれども、しだれ桜、ボケ、梅、他。多くの花に囲まれたのんびり出来るお寺であった。

初桜 如来坐像と 共にあり


天台宗帰命山養玉院如来寺
東京都品川区西大井5丁目22−25
JR西大井駅より徒歩10分 都営浅草線馬込駅より徒歩6分

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