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利根川と榛名山と露天風呂

群馬県の神社やお寺を廻って単純に温泉に浸かりたい。やはり、伊香保温泉かなあ?
きっかけはそんなもんだった。

しかあし!
伊香保温泉は駅からかなりある。温泉をゆっくり楽しみたい人にはいいのだろうが、私のように1日中、歩き廻って、宿では夕食を食べて風呂に入って9時には寝ている、みたいな人間にはもったいない。

主な宿は、お独り様向けにはなっていない。2人以上がメインなのだ。
どこでもそうなのだが、旅行会社のサイトで見て、「あ、いいな」と思っても、お独り様では条件に満たないとなるプランが多いのだ。
そんな場合は、直接宿に電話するのがいいようだ。
どうせ、高崎やら前橋やらあちこち行って、遅く宿に着いて、すぐに寝ちゃうんだよなあ。何しろ、旅のメインは歩く事だから。

ということで、見つけたのがこちら。

今は渋川市であるが、元々は赤城村であった。
ミュージシャンでタレントのDAIGOの祖父・竹下登内閣の時に、ふるさと創生事業があった。その時に配られたお金で誕生した温泉らしいのだ。

敷島温泉は、平成4年に、旧赤城村(現・渋川市) が、政府の 「ふるさと創生事業」 を受けて掘削し、湧き出した温泉です。
もともとは、現在、隣接する総合福祉センター 「ユートピア赤城」 ができるまでの一時的な入浴施設として建設されたものです。
ところが平成9年8月に 「ユートピア赤城」 が開業した後も、根強い人気に支えられて客が減らなかったことから、今日まで存続しているとのことです。
その人気の秘密はといえば、ズバリ!温泉の質と量にあります。
弱アルカリ性の単純温泉は、肌に滑らかで、別名 “ツルスベの湯” と呼ばれるほど。そして、何より、ぶっ飛びの驚きは、湧出量です。
ぬわ、ぬわ、ぬわ~んと! 約46度の高温泉が、毎分1,500リットルも湧いているといいますから、尋常ではありません!
ま、平成以降に湧いた温泉としては、全国屈指の湯量だといえます。
ですから、3つの施設で利用しても、まだ余っているため、温泉の給湯スタンドがあり、地元民は巨大なポリタンクを軽トラに積んで買いに来るのだそうです。
全国でも、温泉による地域おこしで、成功した例だといえるでしょうね。
ちなみに、「ヘルシーパル赤城」 は、平成8年に国の健康福祉センターとして建設された保養施設です。
現在は、民間の経営に移行されています。
(宿に貼ってあった記事をコピー)


高崎駅にて駅員さんに
「え?敷島駅に行くのはあと2時間くらい待つんですか?」
と聞き、若い駅員さんが調べることしばし。
「新前橋駅まで両毛線で。新前橋駅始発の水上駅行きがありますので、待ち時間はそんなにありません」
って。スマホ検索しないで聴く。
もうテレ東の旅番組の観すぎや。

駅にはツバメの巣。
「リコー!」と呼ぶと囀ります。

駅から歩けるには歩けるのだが、早朝の横浜から高崎まで全く電車に座れず、寝られなかった。いつも電車で寝る!と決めており、前日に夜更かしする婆さんなのだ。寝不足と歩きすぎで疲れてホテルにお迎えを頼んでしまった。


県道255号を挟んだ駅の前にある荒井商店さん。昔からある田舎の和菓子屋さんなのだが、朝は食べていない(買う時間なし)。昼は焼き味噌饅頭1本。お腹空いたー!で、「迎えの車、まだ来るなよー、来るなよー」と念じながら入る事に。

ホテルの部屋にて

正解でした!ホテルの部屋で夕食前にパクリ。この酒まんじゅう。ハマるうう。


部屋から観える景色。雄大な利根川と榛名山が心を落ち着かせてくれます。

朝早く


夕食後に散歩に。利根川も良かったし、芝桜も綺麗だった。


ホテル玄関には幾つもツバメの巣があった。
「リコーーー!」と呼ぶと、嬉しそうにこちらを向いてカメラに映ってくれる。

さてさて、ここの施設。日帰り入浴が夜の8時までとなっているのだが、その時間帯まで地元の人で混んでいた。
「あたしは毎日来てるのよお」
なんて言われる方々。

ということで、ホテルの方に
「ここって、もしかして旧赤城村の方は無料なんですか?」
と聴くと、そうではないらしいのだ。
皆さん、家で老人の1人か2人暮らし。風呂を沸かすよりも、近くにある施設に行っちゃえ!で回数券を自腹で買っているらしい。
ま。ここは温泉施設だから、家庭風呂よりもいいかもね。デイサービスみたいな感じでもあるし。
身近にそんな場所があるのは羨ましい気がする。

ホテルのみならず、上越線の駅やらお寺やら(先日訪れた沼田市など)ツバメが多いことを聴くと
「やはり利根川の存在が大きいかも。餌が豊富だからツバメが沢山来るんですよ。嬉しいことに」
との事だった。

部屋数が少ない、収容人員に対して浴場が大きい。これもお勧めだ。
和歌山駅、金沢駅、酒田駅、などなど。大浴場あり、となっているものの、部屋数に比べると小さい。客の入浴マナーが・・・なので、垢が浮いている、など、失敗体験が多い私。だが、めげず、新規開拓をする!!
ここは、そんな意味では価値あり!だった。
昼間、夜8時までは、日帰り入浴の地元民で溢れてはいるものの、夜8時以降、早朝と、のんびりと利根川、榛名山を望みながら露天風呂に浸かれる。
端的に言って、幸福すぎる。
料金も2食付きで11000円ほど。


従業員の方も親切であった。
マスクして!PCR陰性?ワクチンした?だの言われなくなった今。
さあ!!
旅に出よう。

上越線・敷島駅より徒歩15分。

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