見出し画像

酒田にて日本海を眺める 松尾芭蕉を巡る旅

おくのほそ道で、松尾芭蕉が訪れた酒田。とうとう来た!!


酒田港前にある日和山公園にある松尾芭蕉の像だ。最上川に面しており、松尾芭蕉到着の地である。
「芭蕉の船は、赤川から最上川に入ると、その広い河口を北へ横切って酒田の港、日和山の南の船着き場で上陸した」


だが、しかあし!
私はかなりの勘違いをしていたのだ。
東は、太平洋側の方から仙台まで行き、松島、平泉・中尊寺に行くと。
そこから、旅の最北端の秋田に行ったのかと思っていたのだ。

よーく、調べると、中尊寺から山形県に入り、
静けさや岩にしみいる蝉の声
で有名な立石寺や、西瓜が美味しい尾花沢、鶴岡など廻り、酒田に。
酒田からわざわざ秋田県の象潟に行っていたのだ。
そして、象潟に感動した後、再び酒田にと戻っている。
元禄2年(1689)6月13日(新暦7月29日)、松尾芭蕉と河合曾良は鶴岡城の城下町から舟で酒田に向かっている。その前に出羽三山の羽黒山から飛脚が着き、旅行の帳面、ゆかた、発句が届けられていた。最上川から船で、鶴岡、酒田、象潟と廻ったようだ。


今回の私の旅は、仙台経由の秋田新幹線にて大曲駅に。
そこから、友人(私が勝手に思っているだけ?か!)の車で象潟に入った。

象潟からは、各駅停車にて酒田駅に。
にかほ市と酒田市は隣り合っているようで、すぐであった。

ともかくも、酒田駅に着いたら、芭蕉が船で上陸した場所、日和山公園に急ぐのだ。
駅からは片道2㎞。途中、神社やら寺院やらを廻りながらなのと、雨も降らず、楽しめた。
だが、なんと日本海側の蒸し暑いことよ。
もしかして、横浜より暑くない?か!
横浜で外の肉体労働をする日々よりも、ただ歩くだけなのに汗の吹き出ること。目が痛い・・・


こちらが芭蕉上陸の地、日和山公園の入口だ。
酒田駅からコミュニティバス、るんるんバスに乗ってくるのが一番よい。
何しろ、駅にタクシーが停まっていないし、タクシー会社に電話するもムリな状態であるから。
そういえば、お隣の秋田県にかほ市のタクシー事情もそんなもんなのだという。象潟にある松尾芭蕉が訪れた寺の住職様のお話しでは、にかほ市のコミュニティバスはタクシー会社が委託されているのだそうだ。


松尾芭蕉の像に出会えた。ここまで歩いたよーーと報告するのであった。

「暑き日を 海に入れたり 最上川」
こちらは、最近建てられたもののようだ。

「温海山や吹うらかけてゆう涼」 
こちらは、1788(天明8)年建立 高さ2m35cmと、旧い。


この日和山公園。他にも和歌や俳句の碑が沢山ある。
こちらは、昭和時代に当時の皇太子殿下が詠まれた和歌だ。




小高い山から日本海を見下ろすと、灯台とマリーナが観える。
時間も押し迫り、慌ただしく駆けて廻ったので、本当はもう少し見るべきものがあったのかもしれない。
又、来たいと思う。次回は梅雨時を避けて。

梅雨雲や 句碑林立 日和山


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?