秋月律子は心にもメガネをかけている/アキバ冥途戦争は萌えと暴力の二枚看板

会社では高級かつ壊れやすい実験機をぶん回す日々を送っている。
最初はおっかなびっくり実験機を動かしていたのだが、だんだんテキトーになってきているのを感じる。
ヒヤリハットが起こる土壌は整ってきた。
あとは私が実験機に巻き込まれて死ぬことで物語は完成する。
読者のみなさんさようなら。
読者のみなさんのこと、こんなしょうもない日記読んでるヤベェくらい暇な奴らだと思ってたけど、嫌いじゃなかったぜ。

会社の偉い人のうちの一人は名前を隠さずに個人ブログをやっている。
界隈では名の知れた人でwikipediaの記事もある。
私は密かにその人のブログを読んでいるのだが、どうやらアイマスが好きらしい。
人格者で、幸せな家庭を築いていて、会社では立派な役職についてるような人でもアイマスを好きになることってあるんだ。
私はアイマスは1(xbox版)と2しかプレイしていないライトめなファンなのだが、アイマスって社会の落伍者しか好きにならないコンテンツだと思ってた。
現に、私のまわりでアイマスが好きな奴は人生というレールから脱線しているような奴ばかりだ。
成功者にも愛されるアイマス、懐の深いコンテンツである。
ちなみに、私はアイマスでは律子が好きだ。

もともとメガネキャラが好きなのだが、律子は心にもメガネをかけているところがいい。
アイマスに詳しくない人には意味のわからない表現だろうが、律子をプロデュースしたことある人ならきっと理解してくれるはずだ。
律子は心にもメガネをかけている。
そのメガネは彼女の強みでもあり、弱みでもある。
律子の心のメガネ、それを外してあげられる唯一の存在が私(プロデューサー)なのだ。
そこが愛おしい。

私的に今期イチオシだった「アキバ冥途戦争」が終わってしまった。
アキバ冥途戦争は萌えと暴力の二枚看板でずっとやってきたが、最終話では萌えの果てと暴力の果て、その両方が描かれた。
非常にいいラストだったと思う。
笑えて泣ける名作だ。
私の好きなアニメベスト10に入れてもいい傑作である。
ところで、私には義兄弟がいる。
同じ会社の後輩Iくんだ。
彼もアキバ冥途戦争を見ていると聞いて、勝手に心のなかで義兄弟の盃を交わさせてもらった。
だが、Iくんは「完結していない作品については語らない」という主義を掲げていたため、今までアキバ冥途戦争についてあまり詳しく語れなかった。
しかし、完結した今、私達の語りを阻むものはない。
そのため、今日「お前、俺になんか言う事あるだろ」と話を振ってみた。
Iくんは最初はしらばっくれて「髪切りました?」とか言ってきたが(切ってない)、私がすぐに痺れを切らして「アキバ冥途戦争だろうが!」と本丸に攻め入った。
ここから濃密なアキバ冥途戦争トークが始まる。
と思ったのだが、Iくんは「いや、語るほどの作品でもなかったでしょ」と言い放った。
なんだと!?
見てないならわかるが、全話見たうえでアキバ冥途戦争の虜になっていない!?
おいおい、Iくん、感情がなくなっちまったのか…?
マシーンになってしまってないか…?
会社ではアキバ冥途戦争を貶したIくんを口汚く罵倒したのだが、家に帰って振り返ってみるとIくんが異常な精神状態に追い込まれているんじゃないかと心配になってきた。
私がIくんに先輩として、義兄弟としてしてやれることは何だろうか?
Iくん、アキバ冥途戦争を楽しめる正常な感性を取り戻しておくれ。

幸運