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なぜ日本のエンタメはレベルが低いのか?

「日本の音楽は聞かない」
「邦画は観ない」
という人は多い。

そう言う人は皆口を揃えて「日本のはレベルが低いから」と言う。

確かに、私もそれは思う。

でも実際にレベルが低いのかというと、必ずしもそうではないと思っている。

ただメディアでよく宣伝されている映画もドラマも音楽も、レベルが高いとは到底言えないものが多いのは事実だと思う。

それについて今日は書き綴っていきたい。

日本の映画・ドラマはリアリティがない

本当にこれ、強く言いたい。

登場人物の職業と生活レベルが釣り合わない

一端の会社員なのに、なぜかかなり高級そうな自宅に住んでいる…
一般人の設定なのに、なぜかいつも服装も髪型も常にめちゃくちゃキレイ…
どこにそんな金があんねん?!給料いくらだよ!というツッコミが止まらない。

制作サイド以上に芸能プロダクションの権限が強い

リアリティを追求するよりもタレントを美しく魅せることが優先される傾向にあると思う。

ストーリーの設定上あまり美人な役者じゃない方が合ってる場合でも、なぜか売れ線の美人女優やイケメン俳優が起用される。
なんならその俳優ありきでドラマや映画が構成されることも多い。
主人公は顔が良くないといけないのか…?

あと、芸能プロダクションの権力で出演するバーター。
役にハマってるわけでもなく、主演の俳優の関係で無理矢理ねじ込まれる存在だ。
これも違和感がある。

主演の役者が歌う曲が、主題歌に起用されてる場合はなおヒドイ…
喜んでるのはファンだけだろう。

貧弱な演技力

とにかく人気の役者(もしくは売り出し中のタレント)を使わないと気が済まないらしいので、演技力は二の次。

たとえアイドルやモデル出身であっても、演技が上手いなら文句はないのだが、そうとは言えない現実…
視聴者の需要など二の次で、とにかく売り出し中のタレントの実績作りのための作品作りがされている気がする。

脇役の役者の演技がかなり上手い場合、主役が食われまくってることも多い。

昭和からアップデートされないままの設定

入院中の女性は常に髪の毛をサイドに寄せているし、小さい女の子のおさげ、清楚な女性といえば白いワンピース、男女の恋愛絡みでよく出てくる高級っぽいバー…などなど。
ドラマの中ではよく見るけど実生活ではそんなに見ない気がする設定って多い気がする。
そういうのを見るとストーリーに集中出来なくなる。

映像の撮り方なども昔から変わらないものが多く、「なんとなく作ってる感」が否めない。
申し訳ないが、そういう作品は総じてつまらない印象だ。

とはいえ、ちゃんと作ってる映画やドラマもある

上記に書いたようなものたちが目立っているけれど、演技派の役者を主演に起用し、周りも演技派で固めてるような作品ももちろんある。

ドラマ「mother」と「woman」は演技の上手い役者ばかりで、本当に自然で素晴らしかった。
映像もきれいだった。
出演者の衣装もヘアスタイルもリアリティがあった。

あと「きのう何食べた?」も大好きだ。
ケンジ役の内野聖陽さん、ワタル役の磯村優斗さん両氏は普段からその喋り方をしてるんじゃないか?と錯覚するほどに見事に役になり切っていて、本当に感心する。

リアリティとは少し違うものの、不思議と惹きつけられる作品だ。

そしてこのドラマも出演者の殆どが演技力が高いので、とても安心して見られる。
役者って本来こういうものだったはずだなと感じた。

他にも日本の映画やドラマで良い作品はたくさんあるが、今回は割愛する。

というわけで良い作品はたくさんあるのにも関わらず、制作費や広告費が多くかけられる作品は、視聴者の観たいものではなく、芸能プロダクションやスポンサーの私利私欲が優先されている気がする。

大して面白くないものを面白いと思い込まされ、大して良い曲じゃないのに名曲だと思い込まされ、全くイケメンでもない役者をイケメンだと思い込まされ…

でも視聴者が観たいのは見応えのある作品だ。
美しすぎる役者の作品も良いけれど、もっと親近感が湧く作品が見たい。

迫力のある演技、キレイな映像、ストーリーに自然に馴染むBGMや主題歌が使われた作品が観たい。

海外ドラマの方が面白く感じるのは、日本のような「しがらみ」が少ないからなのかも知れない。

散々日本のエンタメは、日本国民から馬鹿にされ続けているが、これからもこの愚行は続けるんだろうか…?

ジャニーズ然り、日本の芸能プロダクションは一旦解体してしまえば良いのに。

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