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なぜ人間メンバーは運転出来ないのか。

とあるイベントの最終日。
大量の荷物を持ち帰ることが予想されたので、私は気を利かせて車で出勤しました。母の車です。

イベント終了後、オーナーのトミモトさんに「車で来てるんで、持って帰りますよ」と伝えたところ、目をまん丸にしてこう返された。

「そんなことって、あるの…?」

いや、あるでしょう。
パプアニューギニアならまだしも、自動車大国ニッポンですよ。

聞くところによると、人間メンバーは誰一人として車を運転出来ないんだとか。山根さんは先日免許の更新で午前休を取っていましたが、シンプルな身分証明書の更新なんだそうです。

私は国民の成人半分以上が履歴書に書く「普通運転免許(しかもAT)」のスキルにおいて、社内でトップに立ってしまったのでした。

そして今日も、前日のイベントで撤収した荷物を持ってくるために、車で出社しています。

地元から京町堀までは40分そこそこなのですが、何せ梅田周辺を通らねばならず、片道6車線の道路左側を走っていたら急に「右折してください」なんて言われるドライバー泣かせな道路です。

私は事故だけないよう、慎重に、交通ルールに法って運転します。
今日も無事に出社することが出来ました。

車の出社は大変ですが、退社が楽なんです。
道は空いてるし、そもそも終電の概念がなくなるので無限に働くことができます

カレンダーに余裕を持ったスケジュールを入れ、今日の予定を立て終えた時のことです。佐々木さんから「シャニー、ここのライティング明日まででお願いしていい?」とぶっ込み案件をいただきました。

すると花岡さんがボソッと一言。

「シャニカマは予定外のタスク入ったら不機嫌なるからなあ」

え、そうなの?
確かに言われてみれば予定を立てたがるし、それが崩れることを良しとしない節はあるかもしれません。

何せ前職では何ヶ月も先のスケジュールをびっちり引いてたんです。
そもそも先に計画したい人種なのでしょう。

ここで全てがつながりました。

人間メンバーは不測の事態を良しとしている。
だから、運転出来ないんだ。

運転には不測の事態がありますが、運転におけるそれは命取りの事故でしかありません。急に前の車が進路妨害をして、怒り肩で降りてきたかと思ったら顔面を4発殴られるかもしれないんですから。

ですが、不測の事態を嫌って、予防するために計画立てる私は運転してもそこまでリスクが大きくないのでしょう。

しかし、仕事においては必ずしも計画した方がいいとは限りません。

不測の事態を全て排除し、計画通りにことが運ぶことはある意味で「予定調和」です。卓上の議論をそのまま形にしただけ。何の化学反応もなく、驚きもない、誰彼もが想像つく産物しか生まれないのです。

「シャニカマは予定外のタスク入ったら不機嫌なるからなあ」

これは花岡さんからの本質をついたアドバイスです。
シャニカマが面白くない根源的な課題かもしれません。

運転するもの、面白くならず。
運転せざるもの、面白くなる。

反省しました。
私はなんて予定調和な人間だったのか、と。

帰りは反対車線だけを走行してやろうかと思います。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。