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絶賛迷走中!

今週は初めましての方とお会いする機会が多かったように思います。
そうなると絶対に聞かれるのが「普段何してるんですか?」なわけで。

一応、名目上は「ブログとYouTubeやってます」とお答えしています。
その後に「実質無職ですが」と付けるのは既に常套句です。

気遣い大国日本は素晴らしい国であり、そんな私にも「へえ」とか「すごいですね」と言った、当たり障りのないギリプラマイプラぐらいの優しいガーゼみたいな言葉をかけてくださいます。暖かいですね。

そして、段々と距離が近づき、お会いする回数が増えると。
「最近はどうなんですか?」に変わります。

そうなるとこっちとしても「ボチボチでんなあ」と邪険に返すわけにも行かず(実際ボチボチとも言えない)、真面目に「今はこういうのをやっていてですね」「今度考えているのが…」と話すんです。

すると、こないだまであんなに優しいソフトタッチだった彼らが、途端に卸したてのカミソリのごとくこう言い放つのです。

「迷走してるね」

この2、3日で5人には言われました。
このペースで行くと年内でも420人には言われる計算です。浅草演芸ホールのキャパを優に超えてしまいます。

また厄介なことに、本人は自覚がないのです。

一応「気づいていない」のが一番恥ずかしいことだ、という意識はあるので苦し紛れに「ええ…そうなんすヨ」とは言ってみるのですが、手汗に動悸や息切れを引き起こし、便座の上で頭を抱えることになります。
前までは気がすむまで抱えていられたのですが、最近はバイトも忙しく、そうもしてられません。便はするする出ても、答えは便秘のまま「大」のレバーを引くことになります。

ですが、迷走中とはこのようなものなのでしょう。
本人が自覚する「迷走」なんて無いのかもしれません。

本人からすると「出口に向かって進んでいるだけ」ですが、俯瞰から見ていると「明らかな迷子」なんです。お母さんを探しているだけだったのに、あまりに無造作な捜索をしているが余りに心配されてしまい、サービスセンターに連れて行かれてしまうのです。「お母さんもうすぐ来るからね」と。

なるほど、書いていて整理できました。
そうか絶賛迷走中なんですね。

だったら、本当にサービスセンターに駆けこむべきなのでしょうか。
でもサービスセンターに駆け込んで済むことなのでしょうか。
僕のお母さんはそんなことで見つかるのでしょうか。

見つからないと思います。
というか、店員に連れてこられたお母さんを、私はお母さんだと思えない気がするのです。

だったら、自分で探すしか無いじゃないですか。
でも、今のままだと心配されてしまう。

「どうしたの僕?」
「迷子になっちゃったの?」
「そっか、こっちついておいで」

となってしまう。
いかんいかん、向こうも忙しいんだから。

だったらシャニカマ少年はどうすべきなのか。
そのままジタバタとウロウロとしていてはいけません。

そうだ、迷走していることに「意義」を見出せばいいんだ。
これは意図してやってます、然るべき方法なんですよ、と思わせればいい。

「これは雨乞いです」と言い張れば店員さんも「ああ…そう」となるでしょう。

そう、シャニカマは迷走しているんです、が。
これは「発情期」だと思ってください。
いわゆる「盛り(さかり)」です。

一見不可解に見える狼の遠吠えや、オランウータンの寄生も、それが「発情期なんだ」と言われれば「そうか」と意外に納得できるものです。なので、シャニカマが迷走していても「発情期なんだ」と思っていただいて、差し支えありません。

今後はそう思っても。

きっと今が「発情期」なんだ。
ああやって意味不明なこと始めることが「発情期」なんだ。
信じてみてもいいはず、諦めない明日のシャニカマ。

と、V6っぽく心の中で唱えてください。
ね?

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。