屁ッセイタイトル2のコピー__12_

そうだ、友達を減らそう。

お盆明けから良いニュースが続いている。

まず、正式に週5奴隷が決まった。
これまでは週3〜4だったのだが、ついにフルタイム奴隷だ。

そして正社員のカレンダーを共有していただいた。
今まで「何処の馬の骨かも分からん奴隷には見せられません」と固く閉ざされていたカレンダーが見放題になったのである。

進歩だ。
明確な進歩。

それと同じくして任される範囲も広がった気がする。

ついに人間のWebサイトを触って良いことになり、編集権限のあるアカウントを教えてもらった。
更にリサーチの仕事をもらったので「株式会社人間のシャニカマです」と名乗って他の会社や人に連絡する仕事も出来た。

まごうことなき進歩だ。

しかし、踏み込む領域が深くなるということは、自分のボロもバレるということである。スナイパーが敵を射程圏内に捉えた時点で、自分も相手の射程圏内に入っているのと同じだ。

サイトの編集について会話する中で花岡さんから「コーディングとか出来んの?」と聞かれる。もちろん、出来るわけがない

花岡さんの表情が曇る。

手伝わせていただく案件のブレストが私用と被っていたので「時間変更していただけますか?」「最悪アイデア出しておくのでも大丈夫ですか?」と伺いを立てる。

花岡さんの表情がさらに曇る。

マズイ、このままじゃ。
奴隷のくせに頼まれた仕事を即答で引き受けられないなんて奴隷失格だ。

奴隷まで失格したらどうなるの?
人間失格しただけで作者は死ぬのに、奴隷失格したら何すればいいの?

何かを変えなければならない。

コーディングを学ぶにも、ブレストに参加するにも、時間が必要だ。
時間さえあればスキルアップやMTGに充てられる。

実際、奴隷から社員になった「エグゼクティブ奴隷」こと佐々木さんは脳が覚醒している時間のほぼ全てを人間のリソースとして使っているようだ。多分、死ぬ間際の走馬灯にはオフィスしか映らない人だと思う。

佐々木さんを見習おう。
全てを人間に注ぐことが人間の幸せであり、自分の幸せだ。

これぞ「人類愛」じゃないか。

そのためにはそれ以外の時間を削るしかない。
友達を減らそう、家族との時間を減らそう。
自我を無くして尽くし切ろう。

お盆中なんて何も生み出してなかったじゃないか。
クソみたいな動画を撮っただけだ。
そんな奴隷に価値はない。

私は価値が欲しい。
素晴らしい奴隷になりたい。

だから友達を減らそう。

「もし明日死ぬとして、君は何をする?」
「人間で働く!」

そう言える日まで。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。