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ONARA RECORD #21「ハナミズキ/一青窈」

今回ご紹介するオナラレコードは「ハナミズキ/一青窈」です。

一青窈さんは福祉イベントで歌っているところをスカウトされ、2002年に「もらい泣き」でデビューしました。同曲がヒットし、数々の新人賞を受賞し、翌2003年には紅白歌合戦にも出場を果たしました。
そして、そんな順調な彼女が更なる飛躍を遂げたのは2004年です。彼女はその年に映画「珈琲時光」の主演を務めてはアカデミー賞で新人賞受賞、そして彼女の代表曲である「ハナミズキ」が記録的な大ヒットとなりました。

▼PV

▼歌詞


さて、まずはこの曲を簡単に3行でまとめてみたいと思います。

僕からの気持ちは重すぎるから、退きます。
この我慢がいつか身を結びますように。
あなたと、好きな人が100年続きますように。

とっても弱気ではありますが、その分「優しさ」に浸ることのできる素敵な歌詞ですね。
自分の幸せを捨ててまで、幸せを願える人なんてなかなかいません。切なさの中にそんな慈しみの気持ちが読み取れます。

そんな名曲も、実は「オナラレコード」なのです。
では、一体どんな屁理屈を歌っているのでしょうか。

それは、絶対に幹事を引き受けない奴の屁理屈を歌ったオナラレコードです。
一気にチープに成り下がりましたね。後藤輝基さんなら「高低差ありすぎて云々…」と鋭くツッコミを入れてくれそうです。

まずは絶対に幹事を引き受けない奴の様子を思い浮かべてみましょう。

・飲み会は大好きで、毎度のようにはしゃいで騒いで楽しんでいる
・「やろうぜ!」まではやるものの、幹事を決めるタイミングになると途端に存在感を消す
・そのくせ幹事が選んだ店に「個室じゃない」だの「禁煙」だの文句を垂れる

私はこういう人が嫌いです。よく幹事をするのですが、こういうヤツを見つけると絶対に「え、じゃあお店決めていいですよ^^」と詰めます。
世直し。天誅。攘夷活動だと思ってます。それぐらい嫌いです。

では本当に「ハナミズキ」がこんな男の屁理屈を歌っているのか、実際に見ていきましょう。

Let’s ONARA RECORD!!!


空を押し上げて
手を伸ばす君 五月のこと
どうか来てほしい
水際まで来てほしい
つぼみをあげよう
庭のハナミズキ

これは飲み会の企画が立ち上がった時ですね。

会社の周年が6月なこともあって、飲み会の企画が必ず持ち上がる5月。
君はどっしりと重くのしかかる空を押し上げるかのように、やります、と手を挙げた。

どうか誰かやってほしい僕は一歩も動かないから一通りやってほしい
そう思っていた矢先だった。

ああ、君はなんて勇敢なんだ。
でもその勇気は無駄にならないよ、幹事をやれば必然的に偉い人に覚えてもらえるからね。

そんな大きな花を咲かせるであろう、ハナミズキの蕾のような大役を君は選んだ。
僕は出世に興味がないからね、喜んで君にその蕾をあげよう。



(中略)
夏は暑過ぎて
僕から気持ちは重すぎて
一緒にわたるには
きっと船が沈んじゃう
どうぞゆきなさい
お先にゆきなさい

ここは自分が幹事を引き受けるべきでない理由を懇々と語る場面です。

夏の飲み会は好きなんだ。
中華もいいし、ビアガーデンなんてのもオツでいい。

でもそんな思い入れの強い自分は幹事しない方がいいんだ。
多分こだわりが強すぎて店が決まらない。一緒に決めようもんなら、いつまで経っても終わらないのさ。

だから、どうぞ君だけで決めるといい。
その権利は君の手中にあるんだ。先に決めてしまいなさい。


(中略)
ひらり蝶々を
追いかけて白い帆を揚げて
母の日になれば
ミズキの葉、贈って下さい
待たなくてもいいよ
知らなくてもいいよ

ここは決まったお店に対して、陰ながらケチをつける場面です。

夏なんだから、海辺で白い帆を見ながらビールを飲みたいものだ。
屋内のシックな居酒屋なんてハイカラじゃない。

もうおじさんが多い会社なんだから、あっさりしたものにしてほしい
もつ鍋なんて以ての外、おじさんには胃に優しい和食を用意してください。

母の日にミズキの葉を送るように。
おじさんたちには春菊や水菜と、脂身の少ないお肉を用意してください。

まあ、僕は幹事をしていないからね。
僕の意見なんか待たなくていいし、知らなくていいんだけどね。そうなんだけどね。


薄紅色の可愛い君のね
果てない夢がちゃんと
終わりますように
君と好きな人が
百年続きますように

ここから、幹事を務めてくれた子に対する感謝を屁理屈します

まだほっぺの紅いような君。
あの日語ってくれた「偉くなりたい」という果てない夢が叶うといいね

それが叶って、いつか幹事なんてしなくてもいいようになるといいね。
君が近付こうとする会社の偉い人と君とで、この会社を100年続かせておくれ。

僕は君の成功を祈っているよ。


僕の我慢がいつか実を結び
果てない波がちゃんと
止まりますように
君とすきな人が
百年続きますように

本当なら僕だって手伝ってやりたかったんだ。
でもこの我慢がいつか身を結んで、君も偉くなって、この会社を変えて、激動の社会流されずどっしり止まるといいね。

僕が安定して暮らしていくためにも。
この会社を100年続く偉大な会社にしてくれることを祈っているよ。

君にはそれが出来るはずだ。
だからこれからもよろしくね。


いかがでしょうか。
なんか屁理屈は最後まで鼻につきますし、私自身彼のことはいけ好きません。

ただ、飲み会の幹事にメリットがあることも事実ですよね。
チャンスと捉えるか、タスクと捉えるかはあなた次第なのかもしれません。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。