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「出る杭は打たれる」という概念からの解放

短大を出た後に社会人になった私は、社会人ウツになるも、若さと周囲のサポートのお陰で、一年ほどで 心身ともに回復した。
そうして 改めて、自分が本当にしたい事って何だろう?私がしたかったことって何だったっけ?と考えたのだった。

そうだ、私はいつも海外に住みたい!って夢を持っていたんだ。

十代の学生の時から、長期の海外留学がしたい。外国に住んでみたい。という夢があったのに、それをまだ実現していなかったこと、社会の情報や価値観に振り回されて、自分の夢のことを後回しにしていたことに、会社を辞めてから、ようやく気がついた。

でも、外国っていっても漠然すぎる。

インドに精神哲学やヨーガを学びに行くにしても、今の英語力じゃ、ただのバックパッカーで終わってしまう。

うーん。

そしたら、最初に英語圏の国で、真剣に英語を学ぼう!決まったら行動が早いのが私の長所(笑)英語圏の国の情報収集をしていたら、なんとなく、英国ロンドンが良いような気がしてきた。

私は、この「なんとなく」っていう感覚を結構信じていて、なんとなく、で決めると、その選択が正しいことが多いのだ。

自分の力でなんとか情報収集するも、とにかく現地に行ってみないとわからない。私は最初の半年間だけの英語学校と、住むエリアを決めて、あとはスーツケース一つで、身軽に渡英した。

26才の時だった。海外移住というより、大人の留学。

最初の一か月は、ロンドン郊外でホームステイ。お世話になった先は、英国に移住して何十年ともなる、美しいスリランカ人の女性の家だった。

50代なのに、その年齢には見えない容姿の美しさと、内面から滲み出る内面の美しさを兼ね備えたその女性は、仏教徒であり、アーユルヴェーダの知識も豊富で、いつも美味しいご飯を作ってくれた。

考えてみれば、この時からすでに、私は、ヨーガや東洋哲学の世界へと引き入れられていたような気がする。

そして驚いたのが、イギリスが、特にロンドンが移民ばかりの都市だということ。真っ赤なロンドンバスに乗っていると、聞こえてくるのは、英語、韓国語、アフリカなまりの英語、中国語、ヒンディー語、アラビア語、、、、ロンドンに町はどこも多国籍で、人種の違う人々が普通に一緒に暮らしていたのだった。

価値観の基準がみんな違って、あたりまえ。

黒い肌の人も、白い肌の人も、黄色い肌の人も、みんな違っていい。

同じじゃなくていい。

この移民の国・英国ロンドンで生活することは、時々、私が窮屈に感じていた、日本社会特有の「出る杭は打たれる」という概念から、私を解放した。

私は私でいいんだ、比べる基準は自分以外は何もない、という、一番発見したかった感覚を海外に住むことで、見つけられたのだった。

それまでの私は、日本社会の中で、自然と目立たないように、自分の個性を出さないように、「みんなと同じ」になろうとしていたように感じた。

『アイデンティティーの再認識』

独自性。個性の再認識。私が、ロンドンに住んで得た大きな体験の一つはこれだった。

(つづく)

今日も読んでくれて、ありがとうございました。

明日は移民の街ロンドンで、体験した困ったこと、について書きます♬

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