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''カルマ" が試される国インド

インドは呼ばれないと行けない国。
インドは あなたのカルマが試される国。

インドという国に対して、そんな風に言われのを聞いたことがあるだろうか。

え? インドに呼ばれる?!
インドの誰に呼ばれるの?

誰でもない、私の過去世の中で、インドでやり残したカルマ(業) があり、因縁があるから 行くことになるのだ、
ということ。

その昔、私が とあるヨーガの師に言われた言葉。

カルマとは、サンスクリット語で Karma. 現代は仏教用語として、「業(ごう)」と訳されることが多いが、本来の意味は、「行い、行為」

インドという国は、過去のあなたがした行い(善行も悪行も含め) の結果が、すぐに出るところである、というのだから 何とも おそろしい国である。

だから インドに行った人が急に変化し、今までの仕事を辞めて自由に生きだしたり、人が変わったようになるのは、その人が内側に秘めていたものを露わにして、芽を出し始めたに過ぎない。

かくいう私もその一人。

2005年、初めてインドという地に足を踏み入れたとき、私は ロンドンに住んでいた。
元々、ジプシー気質の私は、一つの場所に長く住めない体質で、定期的に 長期の旅に出たくなる。その年も、私はイギリスの厳しい冬が嫌で、冬の旅の計画を立てていた。

その時は、南米にも心惹かれていて、ブラジルやペルーなんかの旅の本を見たりしていた。旅先が決まらないまま、ロンドンで出会った日本人の友達に その事を話すと、
「ヨガの勉強しているのに、なんでインドに行かないの?ヨガってインドが本場なんでしょ??」と、サラッと言われた。

そうだった!私は昔からインドに行きたかったんだった! でも なんだか 怖い気がして、インドはもっと後でもいいや、と避けていたのだった。

でも なんだか今回こそは、インドからカルマを試しにおいで〜、という招待状を受けているような気がした。

よし!インドだ!そうと決めたら、行動が早いのが 私の唯一の強み。
格安航空券を探し、ビザを申請して、、、インドに行ったことのある友人におすすめの場所を聞いたり、情報収集。

そんな風に準備をしていると、不思議なことに ロンドンで知り合ったインド人の女の子の友達が、「インドに行くなら ムンバイの私の家に泊まって!」と優しいオファーをしてくれた。

初めて行く土地で、しかもインドというツワモノの国に、出迎えてくれる友人がいるというのは とても心強い。ありがたく甘えることにした。

2005年の1月。私は真冬のロンドンから 真夏のインド、ムンバイ空港へやってきた。

わ〜 やっと来たんだ!インドだ!!と感動しているのも束の間、ボッーとしているとすぐにタクシーの運転手やら、リクシャー(トゥクトゥク)の運転手やらに囲まれてしまった。

「どうした?どうした?どこへ行くんだ?!」わらわらと、眼力の強い、インド人のおじさん達(お兄さん達かもしれない)10人くらいに囲まれて、焦った。

何とかマシそうなタクシードライバーを選び、何とか乗ったタクシー。ムンバイの家の住所を見せたら、「I know!」(知ってます!)と 快活な返事。

やれやれと思って 一瞬安心したのも束の間、、、いくら乗っても着かない。。。「ちょっとあなた、本当にこの場所、知ってるですか?」と聞くとドライバーは焦り、窓を開けて、通りかかりの人に、現地の言葉で 道を聞く始末。

やっと友人の家に到着したときは、もう真夜中になっていた。

やれやれ、、、最初からこれか〜!なんか先が思いやられるな〜(不安)
私の過去のカルマ、大丈夫?!

そして、着いた友人の家はなんとムンバイで会社を経営する、大富豪の家だったのがまた驚きだった。

大理石が敷いてある床、絵に書いたような美しいインテリアのリビングルームに通され、スパイスの効いたチャイで お出迎えされたのは忘れもしない。

わー やっぱり来てよかったなぁ、インド、いいところだなぁ (美しい家に招待され 美味しいチャイを飲んだだけで 意見が変わる単純な私)

これから起きる、自分のカルマが全部出て、自分の人生が大きく変わってしまうことも知らずに、、、

しばしインドの風土や美しい色彩にうっとりしているインド初日なのでした。

(続く)

明日は、「人としての倫理や価値観が問われるインドの日常」について 書きます♫

読んでくれて ありがとうございます^^
Om Shanti

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