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2019年上半期ベストドラマ

5位 俺のスカート、どこ行った?

ゲイで女装家が主人公で、更に生徒が一人女装に目覚めるという展開が用意されていたけど、あくまでも、ただ君は君でいい、と広いニュアンスへと着地させることの大事さ。教鞭をとる者が主役なので、毎回教訓的なものはあり、それが割と力技もアリにしてしまえる設定なのが素晴らしい。隙はあるけど、コレで良いんだよ。日テレ土曜の学園ドラマ、かくあるべきだなぁ。

職員室の面々が充実しすぎていて、ずっとあの人たちのスピンオフを観ていたいなぁ、とも思った。最終回の卒業式直前の場面で"3人で将棋をする方法を編み出した"だからな、真面目なラインと別個の変なところも手を抜いていない脚本だ!それを手掛けたのがまだ25歳の加藤拓也氏。若い感性ってだけじゃない、広い視野を持った新進気鋭。劇団た組の地方公演も是非やって。

4位 フルーツ宅配便
3位 ゾンビが来たから人生見つめ直した件

この2本は↑の春ドラマ総括で述べた通り。下世話なテーマに見せかけて大きな優しさを持っていた「フルーツ宅配便」、ゾンビモノの幅をそっと押し広げていた「ゾンみつ」、両者とも夜に観るのにぴったりな質感があった。

2位 腐女子、うっかりゲイに告る。

丁寧で大きな目線を持ったドラマだった。脚本は劇団ロロの三浦直之氏。作品としては映像化されているのしか観れていないのだけど、"自らの大切なもの”を爆発させる瞬間の美しさを捉えている作品が多くて。7話、体育館のステージの上をとめどなく溢れたそれぞれの想いは、連星のように輝いていた。それを静かに包み込む最終話という流れ、この強度は信頼できる。

「俺のスカート~」もそうだけど、平凡な"教室"を映し出していたのも素晴らしかった。主人公2人はそれぞれ腐女子/ゲイであることを隠してはいるが、クラスには友達がいて、ふざけ合い、恋バナをする、そういう世界でも生きている少年少女だ。その光景が瑞々しく描かれていたのも、大切な要素だ。どんな世界も僕たちの隣に寄り添っていること、忘れないな。

1位 デザイナー渋井直人の休日

屈指の一作であった。こういう大人になっていくのかどうかを試されている。今年、これを超えそうなのと言ったら、もう「時効警察はじめました」か「いだてん」くらいしか無いんじゃないか、と思うのだけどどうだろう!

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