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ぼくの #平成映画女の子ランキング

平成の終わりにこういうランキングが集計されていて、その結果がまぁ何とも奇跡的な偶然を帯びたもので感動してしまいました。僕も投票していて、noteにも書こうかしらと思ってちょっと書き始めて中断していたのだけど、何だか語りたくなってきたのでぼくの平成画女の子10名について語り始めます。女優と特に好きな作品名を挙げた。順位なんてない、映画の公開順だ!

1.市川実日子(ダメジン)

90年代にモデルとしてサブカル界を席巻してたなんて、「喰いタン」で観た時には知らなかった。そんな後追いで知った文脈を差し置いても、退屈そうで不思議な魅力のお姉さん、という風に中学男子の僕の目に映ったのであった。「ダメジン」ではトルエン中毒の役なのだけど、篠井英介演じる恋人に「トルエンやめて甘栗にしろ」とたしなめられるシーンがとても好きです。

2.前田亜季(リンダ リンダ リンダ)

この映画ならみんなぺ・ドゥナか関根史織かって話なんだろうけど、いやいや結局1番クラスメイトとしてグッとくるのは前田亜季でしょう。常に明るくて元気にすっ転んでる感じだけど、やっぱりちょっと不安定で。そんな女の子がこのバンドのボトムを支えているからこの映画は金字塔なのだ、きっと。バトロワで観た時には何とも思わなかったんだけどね、女優の妙味だ。

3.満島ひかり(川の底からこんにちは)

集計結果でも、この作品と「愛のむきだし」のみが投票されてたっていうなかなか衝撃の結果。他にもすげー出てるけど、でもやっぱどう考えても確かにどっちかだなぁ。ドラマだとまた変わってくるだろうけど。ジュウ年代の邦画っていうとこの人がぱっと出てきてしまうね、「桐島、部活やめるってよ」でもそういう象徴として引用されていたし。発声が素晴らしい女優。

4.長澤まさみ(モテキ)

モテキ以降モテキ以前では全く見え方が変わってしまうという、それぐらいの重大な作品であったことは間違いない。僕にとっても大きな傷を残したヒロインという印象。マジでいるから!何度でも言うけど、こういう女は本当に実在するんですよ!王道の道を歩んだゼロ年代、これ以降はやや挑戦的になりつつも今なお王道である前提がブレていないのが彼女の凄さだと思う。

5.波瑠(みなさん、さようなら)

公開当初は観ていなくて、一通りブレイクしきった後に観てみたのだけどこれはなかなかグッとくる役であった。汎用性の高い美人というイメージだったのだけど、この作品におけるやさぐれ優等生という絶妙なラインをついたキャラづけの良さよ。野性味あふれるシーンもとても良かった。他の作品でいうと「女の子ものがたり」も凄く好きだった、ドラマだと「ON」一択。

6.黒木華(シャニダールの花)

ジュウ年代後半をかっさらっていった印象。知ったのは「まほろ駅前番外地」で、リアルタイムで見ててぐいぐい引き込まれた。この映画は、名が知れてしばらくしてみたのだけど、生真面目な側面と何をしでかすか分からない危険さのどちらもが全面に出ていてめっちゃええやん、ってなった。一見おぼこいんだけど、奥深くに途轍もない色気を感じるのよな、未知な魅力。

7.門脇麦(愛の渦)

ここ最近で急速に好きになってしまった。ランクインしてないのがとても意外。このセンセーショナルな映画きっかけで注目を浴びたゆえ、最近の映画も観る度にあられもない姿にされていてそれはとても複雑なのだけど。この慢性的に悲しみを含んでしまっている瞳こそが彼女の本質的な良さだと思っているからなぁ。陰がある女の子というのはとても良い、詩情が溢れてる。

8.橋本愛(大人ドロップ)

僕は彼女が1位だと思っていたなぁ、何か色々な点で"アンサー"みたいな存在だと思っていたので。「告白」「桐島」で積み上げたイメージをどう扱うのか、その難しい時期の終盤において飯塚健のリリカルな作家性が全開になったこの映画に閉じ込められてしまった橋本愛の永遠というのが確かにある。決して「寄生獣」のあの変な濡れ場などではない、最深淵の橋本愛の姿。

9.二階堂ふみ(ふきげんな過去)

橋本愛と並ぶ、何らかの二大巨星という印象。出るだけでその作品を観たくなるっていう女優、なかなかいない。そんな稀有な役者。作品もすごく迷って、「ヒミズ」「劇場版 神聖かまってちゃん」「蜜のあはれ」など、列挙したらキリがないけれども、アンニュイでけだるげな良さが詰まったこの映画の彼女を推したい。エネルギッシュな役もいいけど、オフビートなのもね。

10.小川紗良(聖なるもの)

昨年のベスト女の子ランキングにも選んだけれども、絶対に今後の映画界を担っていく存在だと思う。今はドラマを中心にやっているけれども、早く映画女優としての魅力が見つかって欲しい。ひとまず、全映画関係者は「聖なるもの」を見てくれ、話はそれからだ。あらすじはトリッキーな作品だけど、なぜ映画に彼女が必要なのか、その全てが分かってしまうから。

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