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2019年上半期ベスト映画

今年は下半期にもよさげな作品が控えまくってるので、まるっと入れ替わりそうな予感がひしひしとしているけど、とりあえずは上半期の5本!

5位 チワワちゃん

目まぐるしいカット割、画質も撮り方も統一することなく性急に繋ぎ合わせた映像と、台詞はさておきパーティーしようとばかりに爆音で鳴り続けるEDM、気圧されるほどの乱痴気騒ぎが画面いっぱいに映し出される前半。一転してその酔狂さが滑稽な程に、登場人物と物語の生命力がみるみる萎れていく後半。このうねり方!痛々しく冷たいのに鮮やかな極彩色の退廃。

4位 岬の兄妹

あらすじを書くのも憚れるような内容で、思いついても誰も描かないよな、、と溜息しか出ないようなことを、倫理の絶壁で全部やり尽くしていた。"圧倒的な隔絶・孤独"のシンボルとしての兄妹。「誰かが助けてくれるだろう」という目線こそ、この映画に睨みつけられるに値するのだろう。ヒトデナシの話なんかじゃなく、底の底まで人間を描き切った映画。

3位 ウィーアーリトルゾンビーズ

演出だけでだいぶ得点高い。それくらい、目に新しい映像の応酬。カラフルでポップな世界の中で、両親が死んだ13歳の中学生たちがバンドを組みやがて世間に広まって、、という冒険譚が淡々とコミカルに描かれる。とにかく冷め切った目つきだが、その判ったつもりなようで何も判ってない、絶妙な年齢だからこそ、"もしかしたら、ある、、?"な光へと辿り着いていた。

2位 愛がなんだ

映画って色んな作用をもたらしてくれるけど、個人的にこれを観てから憑き物が落ちたように様々なことがフラットに見えてきた。ずっと引きずってきていた想いに額縁がついて飾られた気分になったからかも。しかしそれはもしかしたら別の憑き物を呼び寄せることになるかもしれなくて笑。人と人との結びつきに悩みは尽きない。いつか落ち着いた時にもう一度見返したい。

1位 町田くんの世界

ある種のファンタジー性を含んだ青春恋愛映画。万物に向けられた愛は一人への愛へと収束していくのか、一人を愛するということはその他を無いモノにすることなのか。瑞々しいエネルギーを迸らせながらさらりとディープなテーマへと潜り込んでいく。石井裕也の新たな到達点。関水渚というニューヒロイン誕生は偉大。そしてこの映画で前田敦子の真価を観た気がする。

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