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Day2 9/8 Sunset Live 2019@芥屋海水浴場

2日目は、今年行ったフェスの中でも相当に充実度が高かった。久々にずっとピーカンだった天気はやや暑すぎて、9月にしてようやく夏始まった感すらあった。日が落ちて以降、ややカオスなムードとお祭りの終わりの空気が混ざり合ったあの独特な空間を今もグッと思い出してる。

Palm St. 11:30- 浪漫革命(Go!Go!Sunset Players)
オーディションを勝ち取っての前座枠。from 京都でわざわざ福岡のイベントに、という驚き。ボーカルのいでたちがほぼバイク川崎バイクだったのが気になったけれど、音楽性はかなり多様。恐らく土台にはYogee New Waves、never young beachの存在が大きいのだろうけれど、時折SCOOBIE DOみたいなファンクネスも飛び出すし、影響の受け方のセンスがとても良かった。パーティー感もあって、数年後には夏フェスのレギュラーメンツになってそう! 

-setlist-
1.あんなつあ
2.楽しい夜更かし
3.サマタイム
4.青い春


森のSt. 12:45- 折坂悠太(合奏)
この日の個人的目玉。元より凄まじい声の持ち主なので、弾き語りでも存分に成立させられるのだけど、管楽器にパーカッションも加えたバンド編成だとよりパワフルに。湿度の高い森の中で聴くとどこか知らぬ異国のジャングルに迷い込んだよう。しかし、歌はぐっと日本的。折坂さんの立ち振る舞いも古風で礼儀正しい、そのズレがまた魅力的だった。ぶっ飛んだ曲も多い中、「朝顔」の祈るようなメロディもまた強烈に輝いていた。心が解されました。

-setlist-
1.坂道
2.逢引
3.みーちゃん
4.芍薬
5.あさま
6.朝顔
7.夜学
8.さびしさ


Beach St. 13:15- CHAI
Palm St. 13:35- STUTS

折坂終わってビーチに向かうと、CHAIが全員でカラフルな毛玉を身に纏ってダンスをしていて何事かと思ってしまったよ笑。それ専業のグループになったのかと思ったよ!故にその後の「sayonara complex」の安心感たるや。そしてCHAIが巻きで終わったのでSTUTSに向かうと幸運にも「夜を使いはたして」のプレイ中。その後も、KID FRESINO、仙人掌、JJJが次々登場してそれぞれのフィーチャリング曲を。今年はラッパーをあまり観れてなかったけど、ここで見事回収した。


森のSt. 14:15- 中村佳穂
この夏、各地で話題沸騰中の彼女のステージングは見事に糸島の森も操りきっていた。セッティングトラブルも逆手に取って、新たなアレンジへとその場で昇華していくのとか、本当に見逃せなくて。この瞬間にしか生まれないものを大事に掬い取ってるシンガーだなぁ、と。「シャロン」の弾き語りから「LINDY」へとぐるんと切り替わり、そのまま狂騒を巻き起こした後半の流れ凄まじかった。グルーヴを乗りこなして、快楽中枢に出没するあの歌の魔力よ。 

-setlist-
1.GUM
2.アイアム主人公
3.FoolFor日記
4.シャロン
5.LINDY
6.you may they
7.きっとね!


Beach St. 14:50- never young beach
日本の夏、ネバヤンの夏。この5年くらいでそのレベルにまで到達した感じがあって、風格が漂ってた。「あまり行かない喫茶店で」とか「どうでもいいけど」はもはやクラシック級。阿南くんと幹宗さんのfrom福岡ギタリストによるギターソロ対決、痺れたなぁ。ベースの巽さんは前日のオトダマで阿南くんのソロにキレてたらしけど、今日は大丈夫だったはず!基本、エモめなのが好きなので新作の中だと「いつも雨」が大好き。縁起でもない選曲だけど今日聴けてよかった。 

-setlist-
1.STORY
2.夏のドキドキ
3.Motel
4.なんかさ
5.いつも雨
6.どうでもいいけど
7.あまり行かない喫茶店で
8.明るい未来
9.fam fam
10.お別れの歌


森のSt. 15:45- カネコアヤノ(Band Set)
ワイバン以来2週間ぶり。今回は裏のiriと迷ったのだけど、こっちにきてしまった。これは恋だ。似た流れのセトリでも、客が違えばその場の空気は変わる。中盤にあるドリーミーな「エメラルド」~「朝になって 夢からさめて」をじっくり聴く余裕があって良かった。あとさらっとやった新曲「光の方へ」の焚きつけるようなエネルギーにもシャキッとなった。アヤノ様も今日はゴキゲンモードだったな、ギターソロを煽るし、何度もはにかみながら拳を突き上げてたし、奇声もいつもより多めでこっちも楽しかった。 

-setlist-
1.とがる
2.天使とスーパーカー
3.春
4.エメラルド
5.朝になって 夢からさめて
6.光の方へ
7.ぼくら花束みたいに寄り添って
8.さよーならあなた
9.恋しい日々
10.愛のままを
11.カウボーイ

Beach St. 16:30- くるり
パリピ多めなこのフェスにおいて、安息の地というか、俺たちのサブカルチャーとして君臨してくれていたありがたい存在。1曲目こそプログレで面食らわせていたけど、2曲目は客層にもストライクであろう「琥珀色の街、上海蟹の朝」で一気にホームへ。そして「ばらの花」以降の感傷ぶちまけブロックの凄まじさたるや。西日に包まれての「Baby,I love you」は反則。ここ数日の大雨を乗り越えた青空の下で聴く「ブレーメン」は極上。もうきっと暑くなさそうな夏なんて来なくても「東京」は永遠の名曲なんだよなぁ。 

-setlist-
1.Tokyo OP
2.琥珀色の街、上海蟹の朝
3.everybody feel the same
4.Morning Paper
5.ばらの花
6.Baby,I love you
7.ハイウェイ
8.虹
9.ブレーメン
10.東京

Palm St. 17:25- YAKUSHIMA TREASURE(水曜日のカンパネラ×オオルタイチ)
音源で聴いても全然理解できなくて、歌というより発声の美しさで見せるのとか、ボイス/環境音サンプリングの妙味とかを楽しむやつなのかなぁ、くらいで。ライブで観たらきっとわかるだろうと思ったらより分からなくなるというね!笑 竹でできた繭の中にいる2人がパフォーマンスし、終盤にスタッフが出てきてのこぎりで竹を切り落として、2人が出てくる!と思いきや、出てこずに終わるという。世の中にはまだこんなにもわからないものがあるんですね。


Beach St. 18:20- YASUSHI IDE presents THE MILLION IMAGE ORCHESTRA
DJ井出靖が率いるスペシャルバンド。メンバーを書き連ねたらクラクラするほどの目うてが揃っているのだけど、目を引くのはタップダンサー。FPM田中邦之氏のDJプレイと共に奏でるビートは原始的なところに訴えかけるエンターテイメント性があった。そして、ゴージャスな演奏を背負って、奇妙礼太郎(1曲のためだけに参加!)がRCサクセションの「スローバラード」のカバーを。体が鳴ってるみたいなボリューム感の歌声に、呆気に取られて聴き入ってしまった。 

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