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CL準決勝 FCバルセロナvsリバプールFC マッチプレビュー

様々なドラマが起きた今年のヨーロッパチャンピオンズリーグもとうとう準決勝。
ここまで圧倒的な強さで勝ち進んできたバルサと数々の苦難を乗り越えここまで来たリバプール。
ここを勝ち進んで決勝に行くのはどちらか。

この好カードを戦術的な観点で見ていく。

スタメンとフォーメーション

バルサもリバプールもいつも通りであろう。

バルサはコウチーニョのところにデンベレの可能性もあるし、リバプールはワイナルドゥムのところにミルナーの可能性もあり。

バルサのビルドアップの特徴とリバプールの守備

まず後方からのバルサのビルドアップの特徴としてアンカーのブスケツがCB間に降りてきて、3バックのような形になり、両SBは高い位置を取らせ、両WGは中に絞る。

ここで主にリバプールの守備判断が強いられるポイントは3点ある。

➀CB間でプレーするブスケツに対して、フィルミーノがプレスをかけるのか、ファビーニョが出てくるのか。(図ではフィルミーノになっているが、リバプールが全体的にハイラインをとった場合、ファビーニョの可能性も)
➁高い位置を取った両SBはリバプールのSBが見るのか、中盤をスライドさせるのか。
➂インサイドハーフは高い位置を取るSBとCBの間に開いて降りてくる。これに対して中盤をスライドさせるのか、WGがプレスをかけるのか。

リバプールは基本的に、ボールホルダーに対しては常にプレスをかけていたいチームなので、バルサからするとこのような判断を強いる状況をいかに作り出していけるかが鍵となるだろう。

さらに、バルサの後方には正確にパスを繋げるテアシュテーゲンやDFの選手たちがいるのでライン間で浮いた中盤、あるいはWG、FWなどを見つけて、そこに確実にキックをけれるかどうか。

リバプールはいかにしていつも通りのプレッシングができるか。

普段から引いて守ることはしていないし、バルサにはメッシというスーパーな選手がいるので、引いても簡単に崩されてしまう可能性は高い。

しかし、無理に前からプレスに行こうとしすぎてライン間を開けてしまうのは要注意。とにかく、ボールホルダーにプレスをかけつつ、素早くオーガナイズできるか、というところはリバプールにとってとても重要になる。

リバプールのビルドアップとバルサの守備

バルサのDFはほぼ4-4の2ラインでの守備になることが予想される。

ラキティッチとコウチーニョがサイドハーフになり、4-4のブロックを作る。


さらに、バルサはハイラインを取り、ライン間を縮めコンパクトになるようにする。

リバプールとするとまず狙っていきたいのは、相手の背後。サラーやマネを中心に時にはヘンダーソンも積極的に狙っていきたい。

また、おそらくメッシスアレスのところはそんなに難なくライン突破できる可能性は高いので、3センターの中心のファビーニョが起点となり、ボールを周りに配っていく場面は多くなるはず。

リバプールは、ロバートソンに高い位置をとらせ、アーノルド、マティプ、ダイクが3バックのような形になってビルドアップしていくシーンが多くなると思われる。この時、左サイドでは基本的にロバートソン大外のレーンを取る。右サイドではサラーかヘンダーソンが大外のレーンをとる。しっかり幅を取りDFを広げたり、広がらなければ大外、広がればギャップといったような狙いは常に持っている。

まとめ

バルサからするとリバプールのようなチームとの対戦経験は浅いし、リバプールからするとスーパーすぎる選手とはなかなか対戦しない。まあ、メッシレベルは流石に居ない。

個人的な感覚として、やはりアーノルドは1対1の対応はそれほど得意ではないので、そこでバルサがミスマッチを作れるかどうか。コウチーニョではなく、デンベレの選択肢も大いにあり得るし、リバプールからするとマティプやヘンダーソン、時にはサラーのカバーの速さがポイントにはなるだろう。


FCバルセロナのカンプノウ。リバプールのアンフィールド。

共に最近では圧倒的な強さを誇るスタジアム。

アウェイゴールが命運を分けるのではないかという感覚。


180分で勝利を掴み、マドリードへの切符を手にするのは果たして。。。


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