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”こんなの強いに決まってる” premier league review ManCity vs Bournemouth

強いチームは強い。それが今シーズンも顕著に現れそうな予感のするイングリッシュプレミアリーグ。その中でもこのチーム無しではプレミアは語れないというようなチームであるマンチェスターシティ。そのシティに対し、今シーズンはどこが黒星をつけるのか。注目である。

今回はプレミアリーグ第3節 ボーンマスvsシティを振り返る。

*追記* →レビューを書いていたらいつのまにかシティの決まり事と言うか、いつものシティを解説してる様な感じになってしまいました。それくらいボーンマス戦もいつも通りのシティだったので。まあ、ボーンマスの配置によって多少の変化はありましたが、まあ、大体いつもこんなことやってるなぁってのを書いちゃってます。

スタメンはこちら


まずはホームのボーンマス。

3バックが基本と言うよりはもう完全な5バックの5-4-1。

次にシティ。まあ、いつも通りの4-3-3(4-1-2-3)。

引いた相手を崩すシティ

引いた相手に対して、自分たちがボールを保持している場合、よく日本のそこそこの中学校や高校のチームでは、そこそこの指導者に"相手が引いたらシュートを打て。そうすれば相手が引き出せるから、そしたらそのスペースをつけばいい"と教えられることが多い。しかし、大抵シュートを打って相手を引き出してもそこを使えなかったりするパターンが多い(自分が属していた高校や中学のチームではそうだった)。

ここで、シティのすごいところは別にそんなにミドルシュートを打たなくとも崩せるようしっかりと決まり事があることである。

少し話が脱線したが、何が言いたいかというと、ボーンマス戦のシティは決まり事をしっかり守っていたように見えた。その結果として勝利が勝手についてきたような感じだった。

(ちなみにそのシティの決まり事についてはボリスタに記事があります)

ボーンマスの非保持

この試合、ボーンマスは5-4-1でガチガチに縦横をコンパクトに固めた。

まず、ボーンマスが5バックを使った理由としてはやはりシティのIHのシルバ、デブライネがハーフスペースを狙ってくるのはスカウティングで分かっているはずなので、そのIHに対してCBが正面を向いて対峙できるようにしたいと考えたからであろう。現に、この方法を用いたレスターが昨シーズンホームでシティに勝利をしていることも記憶に新しい。

シティがそのガチガチのボーンマスをどう崩したか

ここでもう一度、シティの立ち位置を確認しておくと、4バック、アンカーにギュンドアン、IHにデブライネとシルバ、それにFW3人。

幅の話

縦横コンパクトなチームをどう広げよう。そう考えた時に、まあ答えとして出てくるのは、自分たちがしっかりピッチの縦横を広く使って攻撃を組み立てていくことであろう。相手が真ん中に寄ってるならサイドから攻撃すれば良いし、と言った具合に。

じゃあ、幅は誰が取るのか。

左右のFW(以下、WGと書きます)、IH。

幅を取る選手は相手の最終ラインと同ライン(それか少し前のオフサイドポジション)かつ、タッチラインギリギリに立つ。これで何が起きるかというと、ボーンマスの選手、特に大外のSBは常に判断を強いられる。その判断とは、絞ってコンパクトにするのか、それともWGにマークする勢いで近寄るか。まあ、普通は絞りつつボールの移動中に寄せる。ボーンマスもそうしていた。

それなら幅取る意味あるのかとなるかもしれないが、このサイドで孤立させる事がシティにとっては重要。

そもそもシティがお金かけて良い選手を獲得する理由はここにあるんじゃないかな。。

どういうことかと言うと、1対1で勝てる選手がWGにいるって事。質的優位性ってやつ。

ぐちゃぐちゃして人がいっぱい居て、1人抜いても次がいるようなところではないサイドなので、気兼ねなく仕掛けられる。

ここで、ボーンマスのSBが距離を取るならWGは質の高いクロスもさらにゴールに近づくドリブルをすることも、時にはシュートもできる。

ボーンマスとしてもあまりゴールに近づけたくは無いので、WGに対してプレスをかける。

この様な事をサイドチェンジを繰り返しながら続けていると、ボーンマスが徐々にコンパクトさを保てなくなってくる。

コンパクトではなくなると言うことは、つまり、ボーンマスの選手の間のどこかしらにスペースが生まれてくると言うこと。

幅をとったらどうする?

それではボーンマスがコンパクトでは無くなった時に中央を使うためにどう選手を配置するか。

まず、IHのデブライネ、シルバはボーンマスの5-4のブロックの間。かつCBが出てくるには少し遠く、それでも4枚の少し背後、その上でハーフスペースである場所にポジションを取る。

これは言葉で表すとこうなるが図で見たほうがわかりやすいので、下図参照。


このポジショニングをする理由としては、ハーフスペースで前を向けば、ゴールに直結する様なパスも出せるし、シュートもできる、とにかくゴールに繋がりやすいからだろう。

ボーンマス戦に限らずシティはIHとWGの入れ替えをかなり多用していて、スタートポジション的にWGが幅を取る方が簡単だが、IH(特にデブライネ側)が幅を取ると、相手が見る選手を変化させたり、判断を強いることができる上で、デブライネならあのとてつもないクロスを上げることができるので、そこら辺にポジションチェンジの良さが出てくる。ちなみに、この時中に入ったWGはIHの役割をしっかり担っているので、ポジションチェンジ前と後を比較しても選手の配置は変わらない。

GKからのビルドアップ

さて、ここからはGK含めた後ろからのビルドアップの話。

GKをからのビルドアップと言うタイトルをつけたが、ボーンマス戦に関してはGKエデルソンを利用してビルドアップしているように感じなかった。というのも、4バックと中盤でビルドアップできてしまい、わざわざGKを使うまでもなかったんじゃないかという感じに。

そんな中でも、ここではGKを使った時にシティがシティが行ったビルドアップの配置をお話しする。

シティがGKを使う時、CB2枚はスタートポジションよりも少し開き、ハーフスペースらへんまで開く。さらに、アンカー相手のCFの死角から少し顔を出す様な動きをする。ここでシティはGK-CB-アンカー-CBでダイヤモンド型を形成する。この理由はシンプルで、相手FWに判断を強いること。

この時SBはどこにポジショニングするのか。

ボーンマス戦ではボーンマスが中盤の4枚の横をコンパクトにし、スライドでプレスをかけてきていたので、WGが幅を取った時と同じように、SBは幅を取った。ただ、SBはライン際ギリギリまでポジショニングはせず、ハーフスペースと大外のレーンの境目くらいで受けている事が多かった印象。これは、視野の確保、その上でIHやアンカーと離れすぎないようにするためで、離れすぎると失った時に戻る距離が長くなるのもあるし、単純に中盤と近い方がパスも正確になるし次のプレーに繋げやすいと言う理由があると思った。

最後にアンカーのポジショニングについて。

先程、CFの死角からから少し顔を出すと書いたが、それだけではない。

例えば、相手2列目の4枚を広げる目的で、完全にSBがライン際の少し高い位置に立った時に、CBとSBの間に開くこともある。

ボーンマス戦ではギュンドアン(途中からロドリ)であったが、彼らはほぼ同じようなタイミング、立ち位置をしていたので、これはペップに教え込まれてるのかなと思った。タイミング、立ち位置に関して、なぜそこにそのタイミングというところまで自分なりに答えを出そうと試みたが、なかなか難しかった。ただ、なんとなく、IHのポジショニングと同じで、CFの背後で2列目の選手が出てきにくい位置を取るのを基本としていて、その上でIHの立ち位置を見て、IHと同じレーンには立たないようにしているのではないかと思った。これはボリスタの記事にもあったが、"自分と一列前の選手は同じレーンにいてはならない"ってやつをそのままポジショニングに適用してるんじゃないだろうか…

感想

以上、ボーンマス戦に絡め、シティのビルドアップを逆算的に考察してきた。

もともとサッカー超絶うまい選手集めてるシティがこんなに論理的にサッカーをやってきたら、そりゃ強いに決まってるだろと言うのが正直な感想。

筆者である僕はリバプールサポーターなので、早くこの最強クラブを倒すリバプールが見たいというのもあるし、とてつもない強度で試合をこなす事のできるリバプールがシティをどこまで追い込めるのか楽しみ。

こんなに強いシティでも昨シーズンは負けることももちろんあったので、今年はどうなるのか。負けないのか。それとも、負けたとしたら相手チームはどんな対策をしたのか、そのような考察をするのが楽しみだ。ペップシティがどこまで行ってしまうのか、一瞬も目を離せない。

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