「常に目的を見失わない」 プレミアリーグ第8節 ブライトンvsトッテナム マッチレビュー
最初に結果から。3-0でブライトンの勝ち。
確かにブライトンにもいい選手はたくさんいるが、正直スパーズの方が各ポジション見比べても明らかに個の能力は高いと言える。そんなブライトンがどうやってスパーズに勝ったのか。今回はブライトンの良かった点にフォーカスし振り返る。
スタメン
ホームブライトンは4-4-2。対するスパーズは4-2-3-1。
ブライトンのビルドアップとスパーズのシステム変更
スパーズはプレスを敵陣のペナ付近(スパーズにとってのアタッキングサード)からもある程度牽制しつつ、奪いに行きたい、最低でもミドルサードでは奪いたいチームなので、1トップのケインはブライトンのCBに対してプレスをかけるのだが、数的不利と言うこともあり、簡単にケインのラインを突破されてしまう。
そこでスパーズは守備時は4-4-2にシステムを変更。エリクセンを前に出しCBに対してぴったり2枚ではまるようにした。
ブライトンはこのままではボールを前に運ぶのが難しくなる。ここでGKライアンの出番。
ライアンが2CBの間に入り、2CBはペナ幅程度まで広がり、実質3バックの状態となる。これによりスパーズの2トップに対し、3枚で繋ぐことができる。
この時、ブライトンの両SBは幅を取り、両SHはハーフスペースへ。
ブライトンはこの3-4-2-2のようなシステムで効果的にビルドアップをした。
また、ハーフスペースに立つブライトンのSHに対し、スパーズのSBはパスが出そうになるとFWは背後のスペースを狙っていたし、CBはそこをまず見るのは徹底されていた。キックをける直前まで判断をし、どこに時間とスペースがあるのかを見極めているようだった。
ブライトンの明確な共通認識
今シーズンのポッター監督のブライトンといえば、下からしっかり繋ぐ。そういったイメージをする人も多いと思う。
しかし、なんの為にボールを握ろうとするのか。
ボールを握ることで相手を動かし、より試合を優位に進め、たくさん点をとって勝ちたいから。
この試合、それが顕著に現れていて、何分のこのシーン!と言い出すとキリがないくらいにたくさんあった。
まず、ブライトンは前線の局地で数的同数になっている場合は躊躇なくそこに蹴り込むし、前線のSHやFWは絶対に勝負をしていた。
このようなチームとしての共通認識、共通理解が今節の勝利に繋がったのだろう。
CBやGKはボールを持ったら、まず前をみる。
このシンプルだけど大切な意識付けをTRから徹底させていたであろうポッター監督はすごいと感心してしまった。
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