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【フォト検1級講座】No.4 カメラ-2

みなさん、こんにちは。
フォトグラファーの寫樂斎でございます。
マガジン「フォトマスター検定1級への近道」のNo.4でございます!

今回は、「カメラ」についての解説2回目です。
下記は「カメラ」のお品書きです。(太字が今回)

1.カメラ-1
  (1)記録媒体による分類
  (2)カメラを分類する言葉
2.カメラ-2
  (1)ファインダー
  (2)シャッター
  (3)AF
3.カメラ-3
  (1)デジタルカメラの歴史
  (2)電池
  (3)防塵・防水

今回の目次は以下になります。

1.ファインダー

1)ファインダーの種類

ファインダーの種類として下図の用語は押さえておきましょう。説明文を読んで何の説明かがわかるようになってください。

ファインダーの分類

2)ファインダーの見え方

ファインダーの種類による像の見え方の違いを押さえておきましょう。
上下逆像・左右正像のファインダーは無いということも。

ファインダーの見え方

3)視度補正

視度補正で覚えておくべきポイントは以下です。ここ、案外、試験に出ます。

  1. 視度の単位は「dpt」もしくは「D」と表記される。読み方は、ディオプトリー(ジオプトリー)

  2. 視度は、レンズの屈折力を表している。

  3. 視度がマイナスだと凹レンズ、プラスだと凸レンズ

  4. 視度がマイナスのレンズは近視用、プラスは遠視用。カメラの視度補正ツマミも、近視の人はマイナス側に回して調整する。

  5. 視度の絶対値は、焦点距離の逆数である。(例:-2Dのレンズの焦点距離は、2の逆数=1/2m=0.5m)


2.シャッター

1)用語

以下の用語は基本的なものですので説明は省きますが、正確に知っているか今一度点検してください。これらの用語は下記のように組にして覚えておくと良いでしょう。

  1. フォーカルプレンシャッター/レンズシャッター

  2. ドラム型シャッター/スクエア型シャッター

  3. 電子シャッター/メカニカルシャッター(A)

  4. 撮像素子シャッター/メカニカルシャッター(B)/電子先幕シャッター

<注意>
ミラーレス一眼に搭載されているような撮像素子からのデータの読み取りのON/OFFがシャッターの機能となっているものは、上記の電子シャッターと区別するために、フォト検では「撮像素子シャッター」と表記されます。

なお、メカニカルシャッターについては、デジタルカメラ出現以前にあったオリンパスのOM3やニコンのFMなどのように電池が無くても切れるシャッターのことを言う場合(A)と、単にシャッター幕や羽根があるシャッターのことを指して言う場合(B)がありフォト検でも用語を分けていないので文脈から判断するしかありません。ただ、分けていなくても問題になるようなことはないです。私のような旧人が違和感を覚えるだけです。

2)ローリングシャッター歪み

ローリングシャッター歪みの問題はよく出題されます。
よくあるパターンとしては、撮影結果の画像が数枚提示され、被写体が左から右に移動していてカメラのシャッター幕が下から上に移動する場合、どの撮影結果が得られるか?といったものです。
ちなみに、これの答えは下図のとおりです。

ローリングシャッター歪みの例

ローリングシャッター歪みについては以下の点に注意しましょう。

  1. 撮像面は像が上下逆さまになる。(これ、忘れがち)

  2. 現在の撮像素子シャッターは、データの読み出しを一斉に撮像面全体を行わず端から順次行うので、撮像素子シャッターでもこの現象は発生する。

  3. 産業用カメラで使われ始めたグローバルシャッターは一斉に撮像面全体を読み出すので、この現象は発生しない。


3.AF

1)AF方式

AFの方式としては、下記を覚えておきましょう。

1.アクティブAF/パッシブAF
 カメラから赤外線あるいは超音波などの信号を出して距離を測る方式を
 アクティブAFといい、カメラから何も信号を出すことなく三角測量の
 ような方法で距離を測る方式をパッシブAFという。
2.位相差検出AF
 撮影レンズを通って形成された像を使って測距する方式で、一眼レフ
 では、センサーがメインミラー下に格納されている。
 映像をメインミラー下に導くために、メインミラーの一部がハーフミラー
 になっており、ハーフミラーを通った像がサブミラーに反射してセンサー
 に導かれる仕組みになっている。そのため・・・・
  ①ライブビュー撮影の際にはこの方式は使えない。
  ②PLフィルターを使う際は、C-PL(サーキュラーPL)フィルターを
   使う必要がある。
3.コントラストAF
 シャープに見える部分はコントラストが高いことを利用してピントを調整
 する方式。一眼レフのライブビュー撮影の時、撮像素子でAFとして
 多用されている。
4.像面位相差AF
 ミラーレスカメラで多用されている方式で、撮像素子がAFセンサーを
 兼ねており、位相差検出AFと同様の方法でピントを調整する。

2)コサイン誤差

画面中央でピントを合わせた被写体を画面の周辺部へ配置するためにカメラを振ると後ピンになってしまう現象。

コサイン誤差

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