「自他に出会う、発見できるメディアでありたい」―Share Study流の教養

ども!Share Study代表のとしちる@ture_tiru)です。

前回の記事では、Share Studyのキャッチコピーとして掲げている「あそび、ゆらぎ、むすぶ。」に、これまで人間が行ってきた「学問」のプロセスという意味を込めていることについてまとめました。

記事:「人と知の円環を描きたい」―あそび、ゆらぎ、むすぶに込めたもの

「人と知の円環」というように、Share Studyでは「人」を中心に「学問の見える化」を行っています。「学問」を可視化させていくためには、個別具体的・専門的に深まった知識体系を開示しても、それではただの情報になってしまいます。情報として学術的な知見を発信するのであれば、本や論文を参照するのが比較的確実でしょう。

前々回の記事でも書いたように、社会文化コミュニケーション論的な観点から見ると、学問と言えど歴史的・社会的な影響を受けている人が行っている行為である、ということができます。

例えば、大学入学後、徐々に自分の研究分野を定めていくようになったとしましょう。所属したいゼミ/研究室を探したとして、自分に"比較的"合いそうな分野に応じて研究活動をするようになっていきます。段々と、研究の面白みを発見し、大学院に進学して、より密接にゼミ/研究室のメンバーや指導教官の影響を受け、自分自身の学問観が熟成されていきます。学問と言えど、その当時の研究情勢に応じて、どの分野のどういった研究対照が注目を浴びているという流行りがあります。大なり小なり、そうした時流を捉えつつ、半分は時流に合わせ、半分は自分の興味関心に合わせて(当然、グラデーションはあれど)、研究を進めていくことでしょう。

もちろん、研究者として知のフロンティアを開拓していく人にとっては、学問的営為を行う人にとっては歴史的・社会的な影響を与える時流はあれど、研究の内容そのものの正否には大きく関わりがない、と捉える方もいるかと思います。そして、そうであるべきだし、その通りだとも思います。

しかし、学問に関わる人は必ずしもそのような研究者だけでなく、学生や一般の方々もいるわけです。知の継承をしていくためには、教育としても学生に伝えていく努力がある程度必要であり、継承されなくともその意義を認知してもらうには特に直接関わる学生に伝わることも重要なことでしょう。研究を行う機関としては基本的に大学がその役割を担っており(企業研究者や独立系研究者等もいる)、近代における大学は国家と関係性を保ちながらこれまで発展してきました。

歴史的・社会的に俯瞰して見ると同時に、そこに携わる人の観点も考慮にいれると、さまざまな「人」が関わっていることが分かるというわけです。

そして、体系だった知をもとにして、これまでの知見をより更新していく、新しく再構築していくことで、それぞれの学問に応じた真理を探究されていくこと自体が、やはりある時代、ある環境、ある"人間"に応じた行為であることが見えてくることでしょう。

人によって学問に携わっていく経緯は本当にさまざまです。中には、研究という行為を楽しんでいる人もいますし、どうしても突き詰めたいことと向き合わざるを得ない人もいますし、時に知の権威に憧れてきた人もいます。

見える・見えないコミュニケーションが人を介して積み重ねられていくことで、「学問」を取り巻くある種の全体像が浮き彫りになってくるはず。そして、その浮き彫りの認識の仕方それ自体も、その人固有のものであり、逆に言えば、研究を積み重ねることによって自分自身の問題意識(知への欲望)とは異なる"他者"と出会っていくのだと思います。

Share Studyというメディアでは、ある意味では代表であるとしちるが行う社会文化コミュニケーション論的な観点から、"学問"という営為を「人と知の円環」として焦点化させ、「自他との出会い」をもたらすことを目的にしている、ということになります。

そして、Share Studyで「教養」ということばを用いるときは、大なり小なり、そのような視点を獲得し、実際の日常における考え方に応用する能力として捉えているというわけです。

教養に関してはさまざまな学術的な整理や論争がありますし、上で述べていないことも考えにありますが、基本的には「批評/批判/対話的なコミュニケーション」、「人と知の円環」、そして「自他との邂逅」という、これまで述べてきたことが部分的に「教養」なるものになるのではないかと考えています。

長くなってしまいましたが、次回は一連の記事の最後として、2018年3月29,30日に行った『これからの大学を考える  ACADEMIC CAMP!』を終えて、今考えていることをまとめます。

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—あそび、ゆらぎ、むすぶ。—
Share Study β 青山 俊之
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Share Studyの思想β

Share Studyが描く「人と知のコミュニケーション」を成り立たせている、編集長としちるの思想についてまとめています。未完。
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