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海遊館に行ってきました

海遊館に行ってきました!

 11月は海遊館に行ってきました。人生初めての大阪。ずっと前から行きたいと思っていたので今回行ける機会ができて良かったです。
 他の水族館と同じ様に建物が横に広いと思っていましたが、海遊館は違いました。建物が縦に長いんです。入口に入って案内に進み上りのエレベーターに乗ると、ついた先は最上階の8階にたどりつきます。海遊館は主に8つの水槽が7階から3階までの長く広い水槽となっています。スロープを下るように回りながら下って行くので様々な角度から生き物たちを観察できます。また下から水槽を見上げるとまるで自分が海の中に潜っているように錯覚してしまうほどです。最初のエスカレーター以外は階段などはなくずっと下っていくだけなのでバリアフリーにも特化していると思いました。ここから海の世界へスタートです。

海遊館とは

「地球とそこに生きるすべての生き物は、お互いに作用しあう、ひとつの生命体である。」という考えに基づき、地上のあらゆる生き物は、地球という一つの生態系の中で、お互いに密接なつながりをもちながら生きている。すべてのものは、つながっている。をコンセプトにしています。さぁ、生命の旅に出かけましょう。

日本の森

 植物園の様な緑の葉に囲まれながら、滝の瑞々しい水音が響きます。そこにはコツメカワウソが。日本には今現在カワウソは絶滅しているはずなのにどうしてカワウソ?と思っていましたが、今も日本にカワウソが暮らしていたら、こんな情景が広がっていたのかもしれないという海遊館の想いが込められた空間でした。
 外と繋がっている中の水槽を見るとアユの大群が渦巻いています。それを食べているのかそれとも遊んでいるだけなのかコツメカワウソたちがその群れにものすごい速さで突っ込んでいきます。いつもなら寝ている姿や芸を披露してくれる姿にメロメロですが、やっぱり可愛くても野生なんだなと当たり前のことに気がつきました。でも、水から上がったと思うと濡れたからだを一心不乱に拭いている姿はやっぱり可愛かったです。

狩人の動きです
2匹で無心に体を拭いています

アリューシャン列島

 2000㎞に渡り連なる島々、アリューシャン列島を再現した水槽にはなにやら、色鮮やかなくちばしの鳥が、エトピリカです。
 空を飛ぶのは苦手ですが翼を広げ水中を飛ぶように泳ぎ回っていました。水の中でもひときわ目立つのはやっぱり鮮やかなくちばしです。

カメラを構えたらポージングしてくれました

モンターレ湾

 カリフォルニア州には海底に世界最大級の峡谷が続く海があります。ここでは生き生きと泳ぎ回るカルフォルニアアシカや海中で居眠りをしたり、マイペースを貫くゴマフアザラシが泳いでいました。下にいく都度活発に泳ぎ回るのでダイビングでアシカたちに会えたらこんな感じなのかなと想像してしまいます。写真でしか見たことがない深く潜る姿が目の前に広がっていました。

ぶつかりそうでぶつからない
ただの呼吸も神々しい

南極大陸

 「氷の大陸」と呼ばれているほどほとんどが氷に覆われた南極大陸。ここでは3種類のペンギンたが暮らしてしまいます。
 ペンギンの中では2番目に大きい種類のオウサマペンギン。首回りとくちばしが黄色いのが特徴です。卵を産んだ際は巣をつくらず、オスが抱卵というお腹の皮膚をすっぽりと被せて卵を暖めます。野生では卵を産んだメスがオスに卵を慎重に預け、食べ物を取りに狩に出ます。
 水族館で泳いでいる姿は圧倒的的な貫禄でした。その姿はまさに王様!

こっちにゆっくりと向かってきます
近くで見ると大きさが圧倒的

 黄色いくちばしと足が特徴的なジェンツーペンギン。頭部の白い模様がまるでリボンを着けているみたいで愛らしいです。おじぎのような挨拶を交わします。穏やかな性格をしていて、貴族がそのままペンギンになったようです。貴族見たことないですが。
 顎を少し引いてポージングする姿はまるでマリー・アントワネットのようでした。奥ではお辞儀をしている2匹のペンギンたちがいました。

魚が無ければ魚肉ソーセージを
食べればいいじゃない
ペコリとお辞儀

タスマン海

 海遊館には一種類のイルカしか飼育されておらずその種類がカマイルカです。尾ビレが釜のように見えることが名前の由来になっています。凄いのがそのスピード8階から3階まで縦横にビュンビュン泳ぎ回ります。体に白いスジが入っているからなのか後ろにいた小さい子どもが「流れ星みたい」と言っており、ほんとだなぁと妙に納得しました。子どもって詩人ですよね。

止まってくれた奇跡の一枚
フープで無邪気に遊ぶコたち

太平洋

 いよいよ今回のメイン。地球の表面積1/3を占める太平洋には多くの生き物が暮らしています。真ん中に聳え立つ巨大水槽には多くの魚たちが悠々と泳いでいました。
 まずはこのコたちに会いにきたと言っても過言ではないジンベイザメ。その巨大なドット柄の2匹の存在に大興奮。夢中でシャッターを切ります。ちょうどお食事タイムで口をあむあむ動かしていました。上からも下からもジンベイザメを堪能してきました。

水槽の大きさ伝わりますか?
どきどき2匹がすれ違います

 巨大水槽を羽ばたくように泳いでいるのは、マンタじゃないよイトマキエイです。頭の両端にある糸巻きのようなヒレが特徴的です。どんな角度でとってもしなやかに美しく映ります。ちなみにいちはん好きなポーズは伸びた大きなヒレを少しクイっと曲げているところです。口角が少し上がったように見えて笑っているように感じるのもずっと見ていられる理由のひとつかもしれません。
 最近テレビで紹介されたのが、なんとメスのイトマキエイが妊娠していることがわかったそうです!飼育下では世界初なんだそうです。改めて日本の水族館は飼育環境が整っていると再認識しました。出産は2023年の2月頃を予定しているそうです。無事に元気な赤ちゃんが産まれてくることを願います。

このポーズが好きです
イトマキエイとジンベイザメ

 頭部のT字型が特徴的なアカシュモクザメ。鐘を打つ撞木のような形が名前の由来です。成長すると4mにもなるこの巨大なサメはジンベイザメやイトマキエイに囲まれていても確かな存在感があります。首を微かに振るように静かにゆっくりとした泳ぎ方は貫禄がみられますね。私も思わずカッコいいと思ってしました。

けっこう高確率で口が半開き
アカシュモクザメとジンベイザメ

 どんどん沈んで行くようになっているのでまるで本当に海に潜っている様で、しかも7階から3階までずっと同じ水槽を見てるのに全く飽きない。それは個性豊かな生き物たちが様々な姿を見せてくれるからだと気がつきました。

ジンベイザメとイトマキエイとアカシュモクザメ
3匹揃って撮れました(わかりづらい……)

日本海溝

 さて、海の旅は遂に深海までたどり着きました。本当に誰が考えたんだろうってくらい建物の設計にロマンを感じます。素晴らし過ぎです。この水槽では太陽の光も届かない水深が200mを越える海の世界を再現しています。
 長い鼻をユラユラ揺らしながらヒレをパタパタさせて泳いでいるのはゾウギンザメ。日本では2つの水族館でしか見ることのできない生き物です。銀色の体で上に行ったり、下に行ったりしながら泳いでいる姿がかわいらしいです。近付くと口元がニッコリ笑ったように見えるのも推しポイント。いつまでもこの笑顔を守っていきたいです。
 長い脚で水槽を占領しているのはタカアシガニ。全く動かないこの生き物はじっくり見て見るとつぶらな目と口が愛嬌抜群。深海には赤い色をした魚が多いですが、タカアシガニも赤い色をしているのは保護色だからかなと考えてもいました。
 到底たどり着くことができない深海の世界を堪能できた時間でした。

パタパタ~
脚長~
Deepな世界へようこそ

北極圏

 5階には南極圏がありましたが、3階にたどり着くと北極圏を再現したエリアが。上下のフロアで氷上と海中を再現しています。ここでは海遊館のアイドル、ワモンアザラシを見ることができます。ゴマフアザラシよりも丸みを帯びた体形で、体の背面から側面にかけて名前の由来にもなっているリング状の模様があります。陸上と水中で様々な表情を見せてくれました。泳いでいるときのにっこり笑ったような表情がなんともかわいらしかったです。ちょうどお食事タイムの時間だったため、モグモグ食べている姿やトレーナーさんが体調管理をしている姿、そして少し芸も披露してくれました。どの姿も見ていた人たち全員を沸かせるほどの人気ぶりでした。

上からニコッ
ハイタッチ

水族館メシ

 4階にあるCafe R.O.Fでチンアナゴドックとジンベエラテをいただきました。食べきれるのか……?と不安になる長さでしたがいつの間にかペロリと完食。隣に座っていた外国人ふたりの少しドン引きな視線が痛かったです。チンアナゴドックのお供として選んだのがジンベエラテ。飲むのがもったいないほどかわいです。飲むんですけどね。どちらも美味しくいただきました。ごちそうさまです。

ケチャップ2個の装備の手厚さ

今回行った水族館は
施設名:海遊館
住所:〒552-0022
   大阪府大阪市港区海岸通1丁目1−10
開館時間:10:00~20:00【平日】
入館料:2700円(一般)
参考資料
『水族館めぐり』 G.B.出版社
『#水族館に行こう 』 JTBパブリッシング出版社
海遊館公式サイト


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