見出し画像

地面師たち 新庄耕 読書感想 ネタばれ有

こういった小説が好きで困る。
非常に読みやすかった。
この作品の前に読んだ作品が非常に読みにくかったのも相まってかは
不明だが読み進めやすい内容、文体だった。

仲間だと思ってた人間が自分や家族を陥れた詐欺師だったってのは
途中から読めてたし、割と常套手段だよね。
作品の展開として良い悪いは別として。
職業詐欺師という人間は逮捕・収監され、出所しても、
また詐欺を繰り返す人種や狭い世界なので横の繋がりや以前のヤマで
騙された被害者、追っかけてる人間とのやり取りもあると更に面白かったかもね。

品川の海喜●を舞台にした事件、積●ハウス地面師事件を彷彿とさせる
デベロッパー側の心情というか動きも描かれてて、作中で失脚するのが
分かってるのに取引が成功し安堵し、出世の皮算用をし浮かれてる
デベロッパー側の人間の興奮や驕り昂りが見えて、人間というのは
己の信じたい事、見たい事しか見ない独善的な人間ほど騙しやすいなぁと。
この世の春、というのは短いモノだと。

オチ、というか最後は主犯以外逮捕エンドだが、まぁ、金さえ隠しておけば
7~10年前後の実刑だろうから億単位で報酬貰ってるなら、年収で考えれば
割り切れる部分も無くはないかなとも思うけど、まぁ、嫌だなw

とても読みやすかった。本棚に加えたい1冊である。

ちなみに、ネットフリックスで映像化されるそうな。