2022.09.19 ［下村陽子さんご登壇］心揺さぶる楽曲の制作秘話と迫力のピアノ演奏に浸る

2022年9月19日 18:34

東京ゲームショウの熱も冷めたいませんが、本日は作曲家の下村陽子さんの作曲のお話が聞けるセミナーが開かれました。しかもゲストにピアニストの森下唯に参加していただき、実際に演奏が聞ける豪華なセミナー。

その様子を簡単に記載したいと思います。

1.会場

セミナーは世界文化社が主催するセミナーで開催されたのは市ヶ谷駅近くにあるセブンアネックスビルの6階。

会場前には案内もあります。

6階まであがると開場まで待つことになりますが、対応がめちゃめちゃ丁寧で本当にこちらが恐縮してしまうくらいでした。

セミナーはセブンアカデミーの方が司会をする形で進みます。はじめは結婚式のような形で中央から下村陽子さんが入場。その後は作曲家としての歴史をたどる形でセミナーは進んでいきます。

もともと火曜や土曜にテレビで放映されていたサスペンス劇場を見ていてBGMの素晴らしさに惹かれたそうです。また、ゲームもやるほうだったとか。そこに大学へカプコンの求人があったそうで、縁があってゲーム作曲家・下村陽子さんが誕生しました。

簡単な経緯を伺ったあとにゲストピアニストの森下さんが登場。二人が知り合った経緯についてトークになりました。

FF15が初めてだそうですが、下村さんはその前から知っていたようです。森下さんがニコニコ動画で活躍されていることは知っていたようで、KHのPiano Collectionsのときにも弾いてほしいと思ったそうです。

また、最近聴いてる二人の気になる人などにも話がおよびました。下村さんはYouTubeを見ているそうなので、繋がりを持ちたい方はニコニコ動画とかYouTubeとかに活路があるかも🤔

ここからは森下さんも参加ということで、演奏を交えながら。初めに演奏されたのはストリートファイターIIからガイルのテーマです。

当時はネットもなく、本とテレビで国のイメージを感じ取り作曲されていたお話や音源が8音プラスADPCMの4トラックの計12しかない中での作曲のお話が面白かったです。SEで2+2とられてしまうお話とか。

また、森下さんのアレンジイメージのお話も面白かったです。体力ゲージが減っているイメージとかは、なるほどって思いました。

続いて演奏されたのは聖剣伝説LoMから。アニメも来月から放送されることが決まっており、気になりますよね。その中でも名曲、滅びし煌めきの都市が弾かれました。

当時のエピソードとして、プレステになったものの内蔵音源を使う形にしたため、音楽の圧縮による変化に苦労したそうです。

また、本曲のエピソードとして、楽器を2つか3つに絞ってほしいなどの形式のオーダーが細かくあったのが印象的だったようです。

KHからは名曲Dearly Belovedが演奏されました。この曲について、下村さんはすぐに出来て、良いものが出来たと思ったそうですが、そのタイミングではハマるところが無く、野村さんに行く前にお蔵入りに。ただ、TGSのタイミングでタイトル曲がないということで、ピッタリあった本曲が使われたそう。

FF10のザナルカンドにてもそうですが、タイミングってあるんですね。

FF15の長きにわたる制作秘話が色々と語られました。ちなみにこの曲はPV用に作った曲ということです。

また、ピアノのアレンジに対するお話もされました。基本的に、原曲を聞いてもらって感じたとおりにアレンジしてほしいそうです。

下村さん初の劇伴となる、ひるね姫のお話に変わります。やはり、ゲーム音楽とは勝手が違うそうで。

ゲームだと曲のリストがあるそうですが、映画は3場面の曲くらい指定があり、あとは自由にというオーダーだったそうです。

そこで下村さんは2時間の絵コンテにあわせて曲を1つ作り、切り分けしてレコーディングしたのだとか。2時間の曲聞いてみたいですね。

そんな映画からココネのテーマが演奏されました。

最後は司会者からのリクエスト。今年リメイクも発売されたライブ・ア・ライブからMEGAROMANIAです。曲は言わずもがな。リクエストってところが気持ち入っていて好きでした。

来年にはライブ・ア・ライブのコンサートも開催されますし楽しみですね。

セミナーが終わると最後はアイドルのような撮影会に。

マスクありの撮影と無しの撮影の2パターンで行われ、マスクありの方はSNSでアップオーケーということでした。

下村さんも森下さんもノリノリ。こういったセミナーも本当に楽しいので、どんどん広まって多くの方のセミナーが開かれるといいですね。

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