日本にはFeliCaがあるのに何で今さらQRコード決済なのって話

7payがなかなか盛大にやらかしましたね。

システムだけじゃなく会見も酷い有様だったようです。

その煽りを受け、表題のようなツイットが結構な頻度で流れてくるように。
「既にSuicaが使える店舗で更にQR決済にも対応する意味あるの?」みたいなやつです。
この問題について自分なりに考えをまとめてみました。

前提条件(大切なやつ)

①前提として「QR決済」にフォーカスするため、スマホでの決済のみに絞ります。QR決済はスマホでしかできませんので、FeliCaの方もスマホを使ったFeliCa決済(≒おサイフケータイ)に限った話をします。ここ重要です。SuicaやEdy、iD等々FeliCa決済はICカードでの利用が多いのですが、そっちの話をしてしまうとQR決済と関係がなくなってしまうので切り離します。
物が買えて食事もできてついでに電車にも乗れちゃうSuicaが最強ってのは分かってるけど、ワイが欲しいのはスマホ決済手段やねん。

②筆者は電子決済歓迎派ではありますが、QR決済第一主義ではなく時々使う程度です。今のスマホはおサイフケータイ非対応なのでスマホFeliCaが使えず、他に選択肢がないのでQR決済を使用しています。ただし囲い込みは嫌いなのでユニバーサルに使えるLINE PayやPayPayがメインです。

③7payを筆頭に「ただ囲い込みをしたいだけのQR決済」が最近増えていますが、囲い込み云々の話は本筋から逸れるので「早く滅びろ」としか言及しません。

FeliCaさえあればQRは不要なのか

各社が「スマホでQR!」とアピールしているのに対し、「いやFeliCaあるやん!」という反応が至る所から出てきています。

ここでいう「FeliCa」は通信技術の話だったり、決済方法の規格の話だったり、店頭での利便性の話だったり様々なのですが、前提に書いたとおり、QR決済と比較してFeliCa決済の話をするのであれば、スマホを使ったFeliCa決済に限るべきです。
だってQR決済といえば必然的にスマホ決済なわけで、それに対して別の決済方法を持ち出すのであれば、同様に「スマホ決済」でないと同じ土俵に立っているとは言えないじゃないですか。

ICカードでの決済はQR決済とは比べ物にならない程便利なシーンが多いですが、だからといってIC決済はQR決済の完全上位互換というわけではありません。
当然ながらICカードを持ち歩かないといけないので、スマホ決済の利点である「スマホさえ持っておけばOK」という前提が崩れます。
またクレカを登録してチャージレスで使用できるのもICカードには無い利点です。オートチャージ対応のICカードもありますがチャージレスとは似て非なるもの。残高不足になるリスクは残ります。ですからIC決済さえあればQR決済は不要、とはなりません。

となると、同じ土俵の決済方法であるスマホFeliCa決済さえあればQR決済は要らないのかどうか、という話になります。

スマホでFeliCaってる人ってどれぐらいなの?

既にFeliCaがシェアの大多数を占めているのであれば、確かに「皆FeliCaを使ってるんだからわざわざQRを使わなくても良くない?」と言えるのかもしれません。
そこでまず「どれぐらいの人がスマホでFeliCaを使っているのか」を調べてみました。

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