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マセキユース入り

ご無沙汰しております。プロポーズならたです。
久々の更新です。何故、久々に更新したのかというと、この度、我々プロポーズが事務所に入ったからです。

マセキ芸能社のマセキユースに入りました。
正確に言うと、事務所預かりという形です。預かりと本所属の違いは正直よく分かっておりません。

正直よく分かってないので、説明は出来ませんが、マセキユースの芸人の方々がテレビなど表立って何かに出る場合は、マセキ芸能社所属と表示されるのを見たことがあるので、事務所内での序列なのでしょう。預かりの上が本所属ということです。

とにかく、事務所に入れたことがとても嬉しいのです。

事務所に入ったくらいで、そんな大したことではないだろうと世間一般の方々は思うかもしれませんが、芸人にとっては大変重要なことなのです。
ましてや、5年間フリーで芸人をやってきた我々にとってはものすごい意味を持つのです。


そもそも、お笑いにそれほど興味のない世間一般の方々は、芸人が事務所に所属していることは当たり前だと思っています。
事務所に入っていない芸人は、芸人を目指している人くらいに思っています。


今まで散々、バイト先でお笑い芸人をやってると恥ずかしながらも宣言しては、大体の方が開口一番、「事務所はどこ?」や「じゃあ吉本?」と聞かれ、「まだフリーすね」と自信なさげに答えていました。

本当は事務所に入りたいけど、入れてないという現状を誤魔化すため、「フリー」という響きの良い言葉で格好つけるという行為を続けていました。

しかし、事務所に入ってしまえば、「事務所はどこ?」や「じゃあ吉本?」という質問に、「マセキっていうウッチャンナンチャンさんとかがいる事務所です」とさらりと答えられてしまうのです。

ここで「マセキです」だけを言うと、全くお笑いに興味がない人からしたら、「マセキ?」ってなってしまって、そこでまた少し恥をかいてしまうので、「ウッチャンナンチャンさんとかがいる」は必須です。

続けて、「出川さんとかナイツさんとか…」も付け加えると尚良いかもしれません。

まだマセキユースに入ったばかりなので、実践はしておりませんが、悪しからず。

この一般の方の質問にさらりと返せるようになっただけでも、僕の心は救われています。
これが事務所に入って1番の利点と言っても過言ではないです。

もちろん、今時の芸人はフリーで活躍されている方はたくさんいるので、事務所に所属していた方が良いとは一概には言えません。

フリーで活躍している方々は、自分たちの力でのし上がってきた格好良さがありますし、いやらしい話、ギャラも丸々入ってくるわけですから。

僕もフリーで何年かやったあたりからフリーのまま売れたら1番格好良いなとか、フリーの方が自由でいいじゃんと開き直った瞬間もありました。

しかし、我々は、芸人を始めた時から事務所に入ることを第一前提としてやってきたわけですから、ただ事務所に入れてないだけの奴らでしかなかったのです。

そんな鬱々とした気持ちを抱えつつ5年間やってきた我々からしたら、事務所に入ったことはとても大きなターニングポイントというわけです。



思い返せば、2018年の5月、初舞台に立ち、その年の秋頃、初めてマセキ芸能社のオーディションを受けました。

事務所のオーディション自体も初めてで、ただお金を払って出れるライブだけ出ててもダメだろうから、事務所のオーディションくらい受けないとなという安直な考えで受けたマセキのオーディションでした。

当時の我々のネタなんて、漫才で売れてやろうなんて気概もなく、とりあえずコントより漫才の方がウケやすそうかな…ぐらいの考えでやった漫才でした。

しかも、オーディションでもなんの手応えもなく、まあ現実こんなものかと落ち込んでオーディション会場を後にしました。

しかし、蓋を開けてみたら、合格していました。

初めて、誰かに自分たちを認められた気持ちになりました。

そんな大それたことじゃないかもしれませんが、当時の我々にとってはものすごいことでした。

それから、毎月オーディションを受け、連続でマセキのオーディションライブ「オリーブゴールド」に出演するようになりました。


ここでマセキのシステムを説明すると、このオーディションで受かった面々が出演するライブ「オリーブゴールド」の出演を重ねて、マネージャーさんから認められたら、マセキユースに入るという仕組みで、平均的には、1年ぐらい連続で出演が続けば、入れるといった感じです。

早ければ4、5回出演して、入るなんて人たちもいます。

最長でも2年とか、元々出演してたけど、中々入れず、コンビを組み直して、3年ぐらい出演していた方なんかもいらっしゃいます。


我々も「オリーブゴールド」に出演し始めた頃は、1年出れれば入れるかぐらいに思っていました。

ところが1年ぐらい出演し続けた頃、我々は普通にオーディションに落ちました。


これは、自分たちでも方向性を見失って、少し違うタイプのネタをやったりした所為でもありました。

そこから、受かったり落ちたりが続いて、とっくに1年以上経過していました。ドンドン色んな芸人が先に事務所に入っていき、先を越されていきました。

事務所に入るならまだしも、一緒に「オリーブゴールド」に出演してた面々が、お笑いの賞レースで結果を残すようなことも多々ありました。


「オリーブゴールド」に出演し始めて、2年近く経った頃、我々は、半ばマセキを諦め、他の事務所も受け始めていました。
そんな中、同じく中々所属出来ていなかった同期の爆弾世紀末がマセキに入りました。

その時の「オリーブゴールド」には、我々はオーディションに落ちて出演していませんでした。

その知らせを受け取り、「じゃあ俺たちは無理かな」と思いました。

似たような背格好で、同じように見られていた爆弾世紀末が入って、我々はオーディションに落ちてという現状から我々はマセキを諦めることにしました。


そこから1年弱、マセキのオーディションを受けずに他の事務所を受ける日々が続き、ライブには出れるものの、所属する兆しはありませんでした。

芸歴が4年ぐらい経過し、もうヤバいなという時、いっそのこと受けてない事務所を片っ端から受けようかという話になり、相方のギシが「じゃあマセキも最後に受けておこうか」と言ってきました。

正直、マセキに関しては、一回ちゃんと諦めていたので、そんなに気乗りはしなかったのですが、どうせ無理だろうけど記念受験的なつもりで受けてもいいかと、相方の意見を受け入れ、再びマセキを受けることにしました。


久々に受けに行ったマセキのオーディション、もちろんマネージャーやスタッフの方とは顔見知りなので、オーディション会場に行った瞬間、皆驚いた表情で、「アイツらまだ諦めてなかったのか」という雰囲気でした。

これはこっちが勝手に思っただけなのですが、あっちの立場で考えたら、まあそうだろうと。

そして、オーディションを終え、手応えがあったかは定かではありませんが、我々は久々にマセキのオーディションに合格しました。

「あれ、これいけるのか」とその時、再びマセキ所属の兆しが見えました。

たしかに、前にオーディションを受けていた時とは、ネタの作りも少し変わっていたのと、経験も少なからず積んでいたので、それがまた認められたのかなと思いました。

昔とほとんど変わってねーだろと思う人もいるかもしれませんが…

そして、また1年ぐらい「オリーブゴールド」に出演し続け、入るか入れないか、なんとも言えない時期が続き、先日の「オリーブゴールド」の後、割と急に「入る?」とマネージャーさんから言われました。


このタイミングで入るとは全く思っていなかったので、面をくらいましたが、我々はすかさず、「お願いします!」と2人で言いました。


マセキのオーディションを受け始めて、4年半、「オリーブゴールド」出演歴47回、これはどう考えても最長、最多記録です。 

そうして、周りに大分遅れをとる形でマセキに入ったのですが、遅れた分祝福してる方々もいらっしゃって、人生で1番祝われたかもしれません。

正直、こんなに時間がかかったことは恥ずべきことではあるんですが、諦めなかった根性だけは自負しております。

ここから、所属した今より祝福されることを目指して、進んでいかなければなと思います。
遅れをとった分、ここから周りにダッシュで追いつかなといけないわけですから。


少し長くなってしまいましたが、マセキユースに入ったこのタイミングだったら結構読んでくれる人がいるかなと踏んで、ダラダラと文章を書いてみました。あと、単発バイトの空き時間が暇な所為もあります。


なんか事務所に入っただけで、何かを成し遂げたように書いてるんじゃねーよと思われた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。


一応、今まで応援してくださった方々、祝福をしてくださった方々に対しての感謝の気持ちでもあります。

ご愛読ありがとうございました。


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