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最近のシェービング事情

こんにちは😃

今回は最近のシェービング事情についてお話しさせていただきます。髭剃りは国家資格を持つ理容師しか施術できませんが、【シェービング】はメイクをする際に邪魔なうぶ毛や眉を整える際に余分な毛をカットした後さらに取り除くメニューとして美容師にも許されているものですが、最近その境が曖昧になってきています。美容室では【ソフトシェービング】として安全剃刀(カミソリ)や電気シェーバーを使用してお客様に提供しています。ただそれは単にメイクをする上でうぶ毛が邪魔だからという考えで厚生省も目を瞑っているわけです。

最近では美容師さんやエステテシャンさんが理容師の国家資格を取得するようになりました。実際お客様に提供するには保健所の許可を取ったりいくつかハードルがありますが、それは…美容師さんやエステテシャンさんが顔そりは何よりの美肌法だと気付き始めたからです。いくら良いお手入れをしても【うぶ毛】や【老化角質】がお肌に残っている状態では効果も半減します。一時期流行ったピーリングをすれば老化角質は除去できますが【医療行為】となり医師免許を持たない人は施術できなくなりました。

ピーリングが【科学的角質除去】なのに対してシェービングは【物理的角質除去】となり医師免許を持たない人でも【理容師】であればピーリングが可能なことに気付いた美容師さんやエステテシャンさんはシェービングの価値を分かっていると言っても過言ではありません

逆に理容師さんはどうでしょうか?【髭剃り(顔そり)】は今だに総合調髪の中のサービスとして美容室でいうところのシャンプーと同じ位置付け(お店に入店して一番最初に覚える技術)だと思われています。医師以外で唯一お客様に刃物を当てることが許されているにもかかわらず、残念ながらシェービング技術は進歩しておりません。

カットと同じ時間(それ以上の時間)でほぼサービス料金(500円程度)なら進歩しなくても当然なのかも知れませんが、同じシェービングに価値を見出せる美容師(エステテシャン)とサービスとしてしか提供していない理容師。今後の課題が見えてきますよね?

私は元々美容師でしたので理容室に嫁いでから理容師の免許を取得しました。その時点でも美容業と理容業の差は感じていましたが、今まさにこれから理容業が美容業に乗っ取られようとする時代が来ようとはその時思いもしませんでした。

それは美容業が悪いわけではなく理容業界が危機感を感じて来なかったからに他なりません。いや、危機感を感じている人はいたかもしれませんが、その声が上の方まで届いていなかったと言うべきでしょうか。

この先理容室でサービスとして提供されていたシェービング(髭剃り)は、美容室やエステサロンでは【美容法】として高額で提供されることでしょう。今考えなければ、我々理容業界はそれを指を咥えて見ているだけでしかありません。お客様がシェービングはサービスだと思うということは我々がそう思わせてしまったという事に早く気がつくべきです

何十年も前からずっとシェービング技術を考えてきた理容師さんが【フローレーザー】を考案して特許を取得しました。それが当店でも提供しているフローシェービングでも使用している剃刀です。安全剃刀よりも安心安全な剃刀です。私はこのフローシェービングのインストラクターでもあり、講師として使い方をお伝えする立場でもありますが、剃刀を研いでいた時代から替刃式剃刀に移り変わってからのシェービング技術の衰えを目の当たりにすることもあります。実際自分の顔で体験したところ、敏感肌の私は肌が真っ赤になり丸1日そのまま過ごしました。これ、ブライダルシェービングだったらどうですか?花嫁様はいつ赤みが引くのか不安ですよね?お肌の状態は多種多様です。お客様一人ひとりにとても気を遣って施術します。一度でもトラブルが起きればお客様はシェービングをしなくなります。だからきちんと勉強してほしいし適正な価格をいただいてほしいのです。化粧品一つにしてもちゃんとご自身で使用してトラブルがなければお客様に提供する。当たり前の事ですが実際はディラーさんに勧められた商品をそのままお客様に提供しているお店がほとんどです。私は自分の肌は商品だと思っています。お客様は私の肌を見て『ちゃんとお手入れすればお肌はキレイになるんだ』と思ってくださいます。だから理容師さんは先ず自分自身のお肌をキレイにすることから始めてください。

そしてシェービング料金はサービス価格ではなく適正価格をいただいてください(ちゃんと勉強してる人はもらえるはずです)これからは理容室でエステやトリートメントを提供する時代です。シェービングに付加価値を付けるためにもエステの導入をおススメします(高額の機械を入れなくてもできるハンドエステもたくさんあります)

そしてこれからはお客様に喜んでいただける施術を提供していってください。私も日々その事を一番に考えております。最後までお付き合いいただきありがとうございました。



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