リスクをとる人の、頭の中。
ある仕事がきっかけで、
「リスク」について、
考える機会があった。
リスクという言葉には、
ネガティブなイメージが付き纏う。
しかし、リスクは日本語で「危機」と書く。
「危険(danger)」の「危」
「機会(opportunity)の「機」。
つまりリスクとは、
「機会(チャンス)を掴む過程で遭遇する危険(チャレンジ)」
ということ。
こう考えると、
「リスク」って言葉が、
少しエモく見える。
(俺だけか)
「リスクを取らないと成功はない」
という言葉をよく聞く。
多分これまで1,000回以上は聞いてきたが、
その言葉を聞くたびに、
リスクは取ろうと思って
取れるものじゃなくない?
と心の中でボソッと愚痴っていた。
リスクは大きな変化を伴う行為であり、
変化を本能的に嫌う、
人間という生物との相性は最悪だからだ。
でも大きな成功を収めた人たちは、
みんなリスクを取っているように、
見えるのも事実。
同じ人間なのに、
なぜ彼らはいとも簡単に
リスクを取れるのだろうか?
どうやったら彼らのように
自らをハックし、
脳みそのリミッターを外し、
リスクを取れるようになるんだろう?
イチローのある言葉が
その疑問を解決する、
糸口となった。
記者からの、
「努力は報われますか?」
という問いに対しての返答。
「報われるとは限らないですね。もっと言えば努力と感じている状態はまずいでしょうね。その先に行けばきっと人には努力に見える、でも本人とってはそうでないという状態が作れる。そうすれば勝手に報われることがあるんです」ってやつなのよ
深っ。
つまり、
周りからリスクを取っているように見えても、
当の本人は、それをリスクと全く認識していない。
認識していないんだから、
リスクを取りながらにして、
リスクを取っていないことになる。
そもそも脳のリミッターを解除してない。
好きは物の上手なれ。
自分が心の底から
夢中になれる「何か」を
見つけたとき、
頭の中から「リスク」という概念が消え、
ただがむしゃらに突き進む。
それが結果的に、成功につながる。
リスクを取っているように見える人の、
頭の中に「リスク」は存在しない。
あるとしたら、
それは「リスクを取らない人」の頭の中。
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