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風刺画から見る中東情勢 #13

サウジアラビアの石油施設への攻撃に関する様々な情報が出てきています。例えば、ミサイルはイラン製のものであったということや、攻撃は北西側からであったためイエメンのフーシー派ではなくイランやイラクからの攻撃の可能性があるということなど、様々な憶測/推測がなされています。

しかし、未だ事実は明らかになってはおらず、誰が行ったのかはわかりません。

いろんなメディアの風刺画を見てみると、フーシー派の攻撃であるということを前提にしたもの、またイランによる攻撃であることを前提にしたものがいくつか見られました。

昨日の記事で扱った風刺画もそうでしたね。

今日の風刺画は、アムジャド・ラスミーさんによって描かれたものです。

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(出典:al-Sharq al-Awsat 2019/9/16 )

左端のイランが、フーシー派をリモコンで操作し、そのフーシー派はドローンを操作しています。

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(出典:al-Sharq al-Awsat 2019/9/17 )

オイルを点滴に見立て、その点滴の管をイランが切ろうとしています。しかし、この”点滴”によってパンパンに膨れ上がったサウジをみると、これはオイルマネーで肥えたサウジを揶揄しているようにも思えます。

イランは伝統的な服装で描かれている一方で、サウジは黒のスーツに蝶ネクタイです。この辺にも意味があるのでしょうか。

ところで、個人的にこのアムジャド・ラスミーさんの絵のタッチがすごく好きです。今後扱うことが増えるかもしれません。

サウジへの攻撃の主は、未だ明らかでありません。引き続き新たな情報が出てくるのを待ちましょう。

それでは。


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