見出し画像

『もののけ姫』のアシタカはなぜモテるのか?「ただしイケメンに限る」だけではない理由を発見!!

ジブリ作品からはいつだって多くのことを学ぶことができる

たとえば、
魔女の宅急便なんかからは高等な「ナンパ術」を学ぶことができる

さて、今回とりあげるのは、『もののけ姫』だ!

もうすでに読者からの声が聞こえてくる

「はぁ?アシタカ?あいつがモテんのはイケメンだからだろ?」

たしかにそうだ。私もそう思っていた。
しかし、今回見直してみて、
こと「サン」に限ってはそうではないことが発覚したのだ。

そして、サンがアシタカに心を開いたその条件にこそ、
新しいモテ術が隠されていたのだ!!

新しいモテ術

アシタカがイケメンだからモテると思ってしまうのも仕方ない


たたら場では実際にモテモテだし、
アシタカもモテ慣れして
「あら、いい男」とか言われても不愛想だし
そもそもしょっぱなから村娘に
「いつも兄さまを思っています」とか言われてるし
それに対して、特に気の利いたことをいうわけでもなく
「私もだ、いつもカヤを思おう」と同じセリフを繰り返してるだけし

これも結構重要なポイントだな
べつにこいつ、気の利いたこというわけじゃないんだよ。
なんなら人の話聞いてるようで聞いてないシーン多いし。
適当な相槌か、相手のセリフ繰り返してるだけなのよね。
でも、女相手なんてその方が良かったりするわけさ

しかし!!
論点はそこではない!!!

問題はサンだ!

今回は四の五の言わず、下記の会話だけ読んでもらおう
この会話は、鉄砲で撃たれたアシタカの傷を、
シシ神さまが治してくれた後のシーンだ

「目が覚めてたらヤックルに礼を言いな、ずっとおまえを守ってたんだ」
「どうしてヤックルの名を…」
「自分からいろいろ話してくれた。おまえのこともふるさとの森のことも。シシ神さまがおまえを生かした。だから助ける」

え?
サンって普通に動物と話せたん?

何度も見たはずの映画なのに、
衝撃の事実やったんやけど、みなさんはどうでしょうか?

ま、そんなびっくり特技はとりあえず置いといて、重要なのはさ
「ヤックルがアシタカのこといろいろ話した」
ってところなんよ!

ここからサンは一気にデレてるのよ
おれはてっきり、
「生きろ、そなたは美しい」というあの口説き文句で落とされた、
まーそこらにいるしょーもない女だと思ってたわけさ、正直

実際、シシ神さまのところに連れてくくらいは心開いてたとおもうよ
でも、これはいわば、男に騙された女が、「このヒトだけは違う…?」ってまだ半信半疑なところでね、決め手にはなってないのよ
ほらあるじゃん、
一晩一緒に過ごしたけど、手を出してこなかった男に対して
「この人は誠実?それともそう思わせるために手を出してこなかったの?」
って悩むやつ。
だからシシ神さまとかいう第三者に判断をゆだねようとしちゃうわけだ

そんな揺れる乙女心に対して、
ヤックルがいろいろご主人様の良いところを言ったんだと思うんよ
「アシタカ様はね~、そんな女をやり捨てるような男じゃないっすよ
ほんと良い男っすね~、一生ついてきたいと思ってますわ」
みたいなことをね。

これがサンにはめっちゃ効いたんじゃないかと思われる
急に口移しとかし始めるところをみると、完全に惚れちゃってるわけさ

やはりね、第三者からの絶賛、これは強い
わたしの学生時代、わたし同様冴えない友人がいたのだが、
その彼に対して、
デブスが「ちょっと良いと思うんだよね」と頻繁に公言するようになった
すると、その冴えない友人がにわかに女子たちにモテだしたのだ!!
そのデブスは「私が先に目を付けたのに」と不満を漏らしていたが、
そうではない
お前が口にしたことでそいつの価値が上がったのだ!!

わたしは、この第三者による好感度アップの技を

ヤックル効果

と名付けたい

上記の魔女の宅急便の時にも書いたが、
周囲のものを味方につけるというのは非常に有効なモテ手段なのだ

モテるという行為は、実は個人戦ではなく、集団戦術でもある
どうもモテないものはこの辺りの感覚が疎い

たしかに、一人の女性を取り合う、
と考えるとすべてが敵に思えるかもしれない
しかし、周りの者と連携をとっていくことが、
結果的にあなた自身の魅力を増していくことにもなるのだ

アシタカほどのイケメンで、もうサンの心を手に入れた状態ですら
最後のシーンで
「逢いに行くよ、ヤックルに乗って」
と言っている。
ヤックル効果を持つ友人がいるならば、二人きりよりも強いのだ!!

おまえらモテない男は、
二人きりになったら緊張してうまく話せなかったりするだろう
でも、おまえを支援してくれるヤックルがいるなら、
盛り上げ、お前がトイレに行ったときはお前の良いところを話し、
そして雰囲気が良くなれば空気を読んで消えてくれるはずだ!!
さぁ、これを読んだなら、もうグズグズしている暇はないはずだ

逢いに行くんだ、デブスに乗って!!


ここから先は

0字

¥ 1,000

あなたのサポートが私の力になります。そして、私は、信頼に報いなければならぬ。力に溺れず、ただ一事を為しましょう。