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ドトールでノマド中の曲を探す

これは効率とも洗練ともなんの関係もない話だ。単に手間取っただけだが、人生はそういうところのディテールに面白さが隠れているという発見でもある。

仕事場にドトールコーヒーがある。ある日の夕方そこでノマドに仕事をしていたら、突然聞いたことのない、しかし超好みの曲が流れてきた。自由な歌い方の女性ボーカル。ナチュラルだがとんがったバックバンドのアレンジ。すぐに連想したのはジャズシンガーになってからのジョニ・ミッチェルジャコパスメセニーなんかと「ミンガス」や「ヘジラ」などのアルバムをリリースして歌っている頃の。Enyaジュリア・フォーダムルーシー・ローズ、ジョニ・ミッチェル、というスペクトルの近傍にいる感じのアーティスト。
店員に「この曲なんだかわかりますか?」と聞いてみたが、不明。
この頃ドトールコーヒーは店の環境整備として音楽には非常にこだわっていて、曲名は聞けば教えてくれるとは聞いていた。ので、ドトールのページから問い合わせメールを書き送ってみた。
そうしたらちゃんと返事が来たのだ。Webに書かれている通りだった。3週間ほどで入れ替わる一日のプレイリスト3クール分を送ってくれた。自分が耳にしたのは16時過ぎ。このリストだな、という目当てをつけ、一曲づつ根気強くiTunesで視聴していった。そして100曲くらいのリストの97曲目あたりで、ようやく見つけた!

曲はBecca Stevensというアーティストの「レジーナ」というアルバムに入っている「リーン・オン」という曲だった。アルバムを全試聴して全く自分の好みだったので、アルバムごと購入し、今はヘビーローテーションの毎日である。

と、言うことをFacebookの友だちに話したら「そりゃ『Hey Siri、この曲名はなに?』って言えばSiriが教えてくれたはずだ」というのだ。なるほどな、と思ったが、ドトール店内で「へい、しり」って言う度胸がない。ので調べたらShazamSoundHoundでもいけるはずだという。のでその二つをgetしてやってみたら、確かに一発で当てた。曲が鳴っている時ならこの手もあったんだ。

だいぶ無駄っぽい手間をかけたわけだが、でもこのプロセスは結構楽しかった。手間をかけた探索の方がプロセスが自分の中でストーリーになり、発見の喜びもひとしおということだ。

までも次はきっとShazamを起動するだろうな。


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