ジョー・コッカー「スティングレイ」のスティーブ・ガッド

前のエントリーで、あまりに救いのないことを書いてしまったので、何の脈絡もないのだが、これについて紹介しておく。すごいよ。

スティーブ・ガッドというドラマーがいる。ドラムを叩いている人なら知らない人はいないのではないかというくらいの、簡単に言うとレジェンドだ。彼についてのドキュメンタリー映画「About Time」というのが作られていて、そのトレイラーがYouTubeにあるので紹介する。ドラマーなら、最初のブラシワークだけで萌えてしまうだろう。そして一番最後のライブバッキング(ジェームズ・テイラー?)でのリフのタイトさと自然さの同居に凍りつく。

その他、彼のレジェンダリーな演奏は動画でいくらでもあるので、ここには紹介しない。本当にとんでもないプレイヤーだ。

彼のすごいプレイの中でも、ちょっと変わり種があるので紹介することにする。前のエントリーの救いのなさの反動、だ。(文章になってないねこれは。)

ジョー・コッカーのアルバム「スティングレイ」は、簡単に言うとStuffというバンドをバックにジョー・コッカーが歌っている。彼の声の渋さは何とも言えない色気があって、アルバムとして素晴らしい出来だ。で、そのStuffのドラムがスティーブ・ガッドだ。どれもいい演奏をしているのだが、際立って「ヘン」なのを紹介して、前のエントリーから気分を変える助けにすることにする。

"Tha Man in me" という曲。スティーブが、レゲエのリズムで普段あまり聞かない硬質なカウベル?、かなにかをスネアドラムのように叩いている。それとハイハットが3/4とも4/4ともつかない、どっちかわからないところが面白いビートを刻む。変態だ。

同じく”Catfish” という曲。こっちは超スローな曲なのだが、スローでもタイトなビートを刻んでいるドラムが、サビのあたりで止まりそうなリタルダンドをしているようだ。「おい、おい?! おい止まるの?」と思うとちゃんと戻る。変態だ。

まあとにかく、変態で、ドスが利いていて、ご機嫌なアルバムです。前のエントリーの口直しに。

このアルバムに関して、あまり他で見ない情報を含んだ記事があったので、紹介してこの項を終わりにする。



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