見出し画像

「変わらずにいて」と期待してしまう自分をどう受容するか【変わりゆく鎌倉の街】


こんにちは!
ライフコーチのひつじです。

今日は2023年の12月25日。
クリスマスですね。
この記事を読んでいるあなたは、クリスマスをいかがお過ごしでしょうか?またはお過ごしでしたでしようか?

私はというと、鎌倉に来ています。と言っても特に観光をするわけでもなく、誰かと遊ぶでもなく、、、、、至って通常営業。鎌倉駅前のスタバでパソコンを叩いております。


本当はもう少しぶらぶらと歩き回ってもいいかなあなんて思ったのですが、ふと記事にしたいことを経験してしまい、、、、結局いつものカフェに入ってしまう。1人で何かを作るのが性に合ってるのだろうな笑。我ながら小さい頃から変わらない己の習性に、ふふっと笑いが込み上げます。


今日お話しするのは「変わっていく友人や恩師、周りの環境をどう受容するか。」そんなお話しです。


だれの価値観に寄り添うでもない、ひつじの脳内ワールドフルスロットルな記事です。それでも読んでくれる物好きさんがいたならば、すこしばかり”豊かな人間関係のあり方”のお話にお付き合い願いたい。


変わらないでいてくれることをついつい他人に期待してしまうのだけど、そんなの自分のエゴだ。でもこの感情を抱いてしまう自分とどう向き合ったらいいのだろうね。



第二の実家【亀時間】


クリスマスイブの昨日。
夜8時ごろ。

私は勤めているオフィスがある東京の某所から鎌倉に向かっていました。
「ゲストハウス亀時間」です。

知ってます?界隈ではかなり有名な宿なんだけど、私は半年前までここで働いていたのです。で、今回久しぶりに亀時間を訪れることになったのは、クリスマスパーティにお呼ばれしたから。


わたしは数ヶ月前からこの日を心待ちにしていました。


なぜって、、、、そりゃ鎌倉や亀時間が好きだから。消防士を辞めてからの1年3ヶ月間を支えてくださった亀時間や鎌倉の街並みは私にとっては第二の実家、、、もしくは「ひつじのアナザースカイ」と言っても過言ではないほど、今でも心の拠り所なのです。


東京での仕事を終え、電車に揺られて小一時間。駅のホームから出ると、、、、、全身の毛が逆立ち、血管が広がるのがわかります。



いとしの鎌倉駅



、、、、、帰ってきた。




景色の全てが懐かしい。あまりに全ての景色が愛おしいものだから、たくさん寄り道をしてしまいます。

このカフェでよく作業したなあ、、、、とか。
ここのカレー屋さん大盛りにしてくれるから好きだったなあ、、、とか。
よく通っていたバーなんかもチラッと覗いたりとかして、、、、それはそれは楽しかった。



そして愚かな私。時計を見ずにたくさん寄り道をしてしまったためか、少し予定より遅刻して亀時間に到着。マサさん、関係者の皆さん、ごめんなさい。



亀時間に到着してからも、引退した当時と変わらず暖かいつながりと料理と空間と音楽と、、、、、最高だったな。


東京の今の仕事も好きだけど、やはり私の心は鎌倉や亀時間に魅了されているようでした。


どうかこのまま変わらずいてほしい。で、たまに「ただいまー!」なんて言って帰省しに行きたいなあなんて思っていたのですが、、、、、。


パーリーから一夜開けて、この考えが少し変わるような体験をしました。


「変わらずにいてほしい。」これがどれほど難しい願いなのかを思い知ったのです。




愛しの鎌倉
それでも変わっていく街並み




パーリーが終わり、私はそのまま泊まっていくことにしました。
同じように遠方から来ている数人が泊まっていくとのことだったので、亀時間は安価ば修学旅行状態。大変好きな空気感です。



最高のパーリーから一夜明け、少し騒ぎ疲れた私はぐっすり眠りすぎたせいか、スタッフのスミさんの”即興ギター”と”おはようソング”で起こされました。

起き抜けに耳に飛び込んでくる陽気な歌声。そして眼前に広がるスマホを構えた人の海。

やられた、、、、、笑
人生はつ寝起きドッキリ?の体験でしたが、こんなやりとりにすら愛おしさを感じてしまう。最高だったなあ。



みんなで朝食を食べて、出発の準備が整った人から少しずついなくなっていく。またねー!良いお年を!なんて言って少し寂しさを感じながらついに私も亀時間を出る時間に。


ああ、、、、楽しかったな。


私にとって亀時間は「昔の自分に戻れる変わらない居場所」であることを再確認できました。また頻繁にこよう。そんな素敵な気分で第二の実家を後にします。


しかし、今回の鎌倉は咀嚼しやすい素敵な思い出だけでは終わりませんでした。


①カレーつけ麺


麺屋”波”さん。最高だった。


「お昼は何にしようか、、、、。」なんて散策しながら今日の過ごし方を模索します。亀時間で昔を懐かしむモードになってしまったものだから、鎌倉の街並みも昔と同じように味わいたくなってしまう。


そうだ。かつて頻繁に通ってお世話になっていたラーメン屋さんに顔を出してみよう。


そう思い立ち、記憶を頼りに鎌倉の道を進むのですが、、、、、




お店がない、、、、、、!?

カレーつけ麺のお店がない!!!




いつもの角を曲がった先に見えたのは、真っ暗でもぬけの殻になったテナント。

入り口に貼られていた「お客様へ」の紙には店主の体調が悪化したとの旨が書かれたいた。どうやらリハビリも必要なのだとか。




、、、、そうか、、、寂しいな。



このお店には大変お世話になりました。
たまたま鎌倉に来たての時に見つけて以来、勢いで消防士を辞めて半ば絶縁状態の両親と仲直りするために使ったり、遠方から来てくれたコーチングのお客さんと訪れたりと、大事な人と鎌倉を訪れるときには必ず立ち寄っていたのに、、、、。

そんなお店がもうない。



そっかあ、、、、、、。



②本好きのための定食屋


写真を撮る前に食べちゃったphoto
本が並ぶ店内。この空間好きだなあ。



どれだけ寂しかろうとないものはない。
仕方がないので別のお店でご飯を食べよう。


うまく切り替わらない気持ちを無理やり切り替えて、駅前方面に歩みを進めます。あのお店がなくなってしまったことがとても寂しい。何か懐かしい風景や味に触れたい。癒されたい。


そんなすがるように思い出がたくさん立ち並ぶ駅前にやってきました。



しかし、昨日は暗くて見えなかった駅前の景色にもまた変化を見つけてしまうのです。


かつて好きだった定食屋さんがなくなっていて、その跡地にはチェーンの珈琲屋さんが建っているようでした。所狭しと並ぶ書籍に囲まれながら美味しい海鮮丼をいただけるこのお店はこれまた私の大好きな場所でしたが、ビルの建て替えに伴い閉店するとのこと。



もしビルが建て替わったらあのお店も戻ってきてくれるのだろうか、、、、なんて淡い期待を抱いていたのだけど、あれから少し時間が経ち現実の蓋を開けてみると、新しく建設されたビルにかつてのお店が戻ることは無いようでした。


そうか、、、、鎌倉が変わっていくなあ、、、、、。



変わらずにいて欲しい。
なんて自分本位な願いだろう。



かくして感情を何かに書き記したくなった私は駅前のスタバでパソコンを開くことにしたのです。なんとも地味なクリスマスの過ごし方だけど、これが私にとっての大事な時間なのです。感じたことをそのまま残しておきたい。この寂しさを忘れたくない。



少し歩きながら考えていました。

「変わらないでいてくれるのはとても嬉しいけど、変わらないものなど存在するのだろうか?」と。


数ヶ月前。まだ暑い時期にこんな記事を投稿しました。



かつての友人の結婚式に参加してきた感想を書き記したものです。

長いので要約すると、、、、

・昔の友人の結婚式にいってきた
・昔話を楽しみに行ってきたけど、期待とは違いなぜか彼らとの会話を楽しめない。
・関係性が変わってしまったことがとても寂しい。
・原因は私の生き方が大きく変わったことだ。


こんな感じ。

この結婚式で痛感しました。

人間関係というものはそもそも変わっていくものだ。
とりわけ私自身の生活がどんどん変わっているものだから、私よりむしろその周りの人間の方が「ひつじは変わってしまったな、、、」なんて寂しさを感じる頻度は高そうだ。


で、想像してみた。


昔の友人にこんなことを言われたらどうしよう。

「ひつじ、変わらずにそのままでいてくれ。」

、、、、、ええ、、、、、難しいなああ、、、、。正直こんなふうに感じてしまう訳です。だって私の人生は私のためにある訳だし、誰かの意思を尊重しすぎて、変化を望む自分の気持ちが蔑ろにされてしまうのでは本末転倒だ。

だから、先のような注文をされたとて変わらずにいることを約束なんてできない。


このように自分に向けられた期待については大変明快に捌くことができるようになった。鎌倉に来た頃に比べて成長したものである。


しかし逆の立場だったらどうだろうか、、、、、?




変わらないでいて欲しいと周囲に
期待する自分とどう向き合うか。



自分に向けられた期待についてはなんともドライに、優先順位をつけながら考えられるくせに、周囲に期待する自分についてはまだまだ内省が進んでいないことがわかってしまった。


今回亀時間の皆さんと昔と変わらずに関わることができて心から安心した。鎌倉の街並みにだって多少の寂しさは感じたけど、駅を降りた瞬間の感動はきっとしばらくは忘れられない。以前と変わらない景色はいつでも私と過去を気持ちよく対峙させてくれる。


しかし、鎌倉も亀時間も、このまま変わらずに存在し続けることなどあり得ない。形あるものはいつか滅びるし、そんな長期的な話に飛躍しなくとも、何らかの変化を迎えるはずだ。


今回だってクリスマスパーリーといいつつ、その実態は私が亀時間にどハマりするきっかけを作ってくれたスタッフさんの卒業パーリーであった。


これ以降は亀時間を訪れてもひろえさんには会うことはできない。寂しい。現に亀時間だって変わっているのだ。


つい無意識に「このまま変わらないでいてほしい」なんて感情を抱いていたが、この感情は何とも自分本位な感情だろうか。「変わらないでいてくれ」、、、、、無理だろう。



しかし、この感情を無かったことにするのはもっと無理だろう。


「変わらずにいてほしい。」これをもっと誇張した表現にすると「永遠に生き続けてほしい」みたいに捉えることもできる。パートナーや大事な人にはずっと元気に生きていてほしい。多くの人がいい抱く感情ではなかろうか。しかし、この願いも同様に叶えることができる人は現状では存在しない。


寂しいことにいつか人は亡くなる。で、周囲の人はそんなこと分かりきっている。でも人の死はそう易々と受け一れられない。いつまで経っても大事な人ともう会えなくなってしまうのは寂しい。受け入れ難い。現実を突きつけられてからどうにかこうにか、時間をかけて心と折り合いをつけるしかないのだ。



「変わらずにいてほしい」だなんて、自分本位な願いだろうかと感じたがきっとこれでいいのだ。願うことは自由だ。願いを伝えることも自由だ。


しかし、この願いを汲み取るかどうかは相手の自由の領域だ。ここに首を突っ込んじゃいけない。願いを伝えたとて願い通りにいかないのであれば、その時は折り合いをつけるしかない。


自分らしくワガママに何かを願うこと自体は否定しなくてもいいだろう。



お店はなくなっても
人の意志は残っている。



お店がなくなってしまった。

きっと亀時間もなくならないにしたって、さらに姿を変えていくだろう。


そうなったら、私は変わらず亀時間を愛することはできるだろうか。そんなのわからない。その時になってみてから時間をかけて折り合いをつけていくしかないのだ。


先ほど、人の生き死にの例を使ったが、実際今直面している問題はそこまでシビアではない。

鎌倉のお店がなくなって確かに寂しい。しかし、この寂しさの根っこにあるのはお店がなくなってしまったこと自体に由来するのではなく、店主たちのこだわりや個人の好きなものが活躍する場を見れなくなってしまうことに由来するのではないかと思う。

これは私にのみ当てはまる話かな?何せ私は個人が感じる”好き”という感情が大好きだ。この”好き”が資本主義の都合で淘汰されてしまうことが悲しくてこれらを保護するための活動を起こすくらいには、彼らの”好き”が好きである。


きっと彼らは今もどこかで活動しているのではなかろうか。リハビリを終えたらまたカレーつけ麺屋さんを開いてくれるのではないだろうか。


重たくない程度に、1人のファンとして「待っている」と伝えてもいいかもしれない。また店主の”好き”を詰め込んだ一杯を楽しめるなら安いものである。



終わりに



長々と文章を書き連ねてしまいました。
このカフェに入った時にはまだ外が明るかったのに、記事の終盤に差し掛かった今、ちょうど街灯がついたようです。

鎌倉に住んでた時もこんな1日を過ごしていたなあ。


人に期待をかけてしまう自分に半ば疑問を感じて記事を書き始めましたが、いろいろ考えてみると、結論はこうですね。

「人は人に期待することをやめられない。だから自己中に期待をしていい。」
「期待を伝えるのもよし!でも期待が叶わなくても文句を言うな。」
「関係は変わっていくいけども、変わったら変わったなりに楽しみ方はあるから心配しなくて大丈夫。」


こんな具合だろうか。

最後にもう一つだけ付け加えますね。
何かというと「変わっていく将来のことは気にしてもしょうがない」問いことです。

よくいうやつですよね。今を生きろ。みたいな。それです。

将来、街並みは変わるだろうし、亀時間も姿を変えるだろうけどもそんなの知らん。今既に素敵な時間を味わえているわけだから、今はこの感情に浸ることに集中すればいい。で、素敵な時間をくれたことに対する感謝を伝えることができれば関係性の形が変わっていっても案外いい塩梅にことは転がっていく。


何とも抽象的にまとめてしまうが、愛していたものが姿を変えようと、家系性が変わろうとも、変わらずに良好な関わりを続けるための鍵は「感謝を伝え合う事」なのかもなあなんて思う。


今回はこんなまとめで終わろう。

あなたはどう思うだろうか?
ぜひご意見を聞かせてください。
コメントなど下さると大変励みになりますので。


ではまた👋


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?