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3日で学校を辞めてくる行動力

とある女の子が学校を辞めた話



「退学してきました」

亀時間にいるとゲストさんの行動力に驚かされることがままあります。みなさんすごいなあと思うのです。


はじめて泊まりに来て、そのまま宿直代行をする方もいれば、ある方はここでの会話をきっかけに、パートナーとの同棲が実現したりとそんな具合。 


でももうそろそろ驚くことも無くなってきたなあ、、、と思って油断していた様です。完全に足元を掬われました。


今日のゲストさんは、はじめて亀に泊まってくださった時に仲良くなって、再会を誓って見送った方でした。 


いつかまた話せたらいいなあなんて思っていたら、ほんとにまたいらしてくださったのです。ありがたや。


しかしびっくりなのが、前回の宿泊からまだ1週間も経っていないことです。 


私が宿に帰ってくると、オーナーと仲良く談笑しながらカレーを食べてました。ん、、、?あれ、この人もういらしてくださったの、、、?


「いつか」なんて言ってた予想を大きく裏切り、もう再会。


不意をつかれました。
よほど気に入ってくださったんだなあ。ありがたや。


しかしこの人はこれで終わりません。なんとこの数日で、大学を辞めてこられたそうな。 


、、、ん?、、、え?この人もう辞めちゃったの、、、?
確かに前回、辞めるかもみたいな話は伺っていたのですが、、、、もう?随分行動がお早い、、、。


聞くところによると、亀での時間や他の出来事を通じて吹っ切れたのだそうな。 


時間は有限だからやりたい事に費やすのだそうです。今までは周囲の大人の言う通りに進路を歩んできたけど、3月からは東京で夢を追うための活動を始めるとのこと。思いっきり生きる人の人生って面白いよなあ。こんな人たちに出会い触れ合って暮らせるのは完全に役得ですね。ありがたや。


とあるひつじが仕事を辞めた話


今回の彼女の行動が私の経験と重なりました。初めて亀時間に訪れた時、あの時は消防士を辞めたくて仕方がない時期だったなあ。


普段は消防士の世界でしか生きることができなくて、関わる人たちもムキムキの上司や同僚ばかり。そんな世界の外側にあるゲストハウスでの体験は私にとって異世界に来たくらいの衝撃でした。

そこで出会った旅人さんの話が胸に突き刺さりまくったのです。
営業職で働いていて、病んで1年引きこもって最後は死のうとしたけど、せめて死ぬ前にやり残したことをしたいと思い立って世界を旅しているうちに新しい人生がひらけていて、、、、そんなお話でした。


「心に従って生きていいんだよ。」彼は私にそう言い残して宿を去りました。

こんなふうに生きてもいいんだ、、、。そう思えた瞬間、氷が溶けるようにやりたいことが溢れ出してその日の夜には「もうこの仕事は続けられないな、、、。」と覚悟が決まりました。

私にも消防士以外の人生があってもいいじゃないか。彼らみたいに生きてもいいじゃないか。

それから2年後に消防士をやめてフリーランスの道を歩み始めて今に至ります。

あれはよかったなあ、、、胸を熱くしてくれるいい出会いだった。同時に誰にも許してもらえなかった未来を始めて許してもらえた経験でした。

周りは「せっかく消防士になれたんだから」そんな意見の方ばかりでしたから。それだって悪意があるわけではないのは当時だってわかっていたんですけどね。でも未来を誰かに強制されて、今の苦しみをただ我慢しなければならないのは苦しいじゃないですか。

だから、私は彼に未来を許してもらえた一泊が忘れられないのです。

宿直をしている今、亀時間にいるとかつての私と同じように悩んでいるゲストさんがいらっしゃる事があります。今日の彼女もそう見えて、伝えてみることにしたのです。「心に従って生きてもいいんじゃないかな。」と。

そしたら本当に行動に移してきてしまった。流石にこのスピードには驚かされたけど、晴れ晴れとした顔で「辞めてきちゃいました笑」なんて報告してくれるものだから、本当に嬉しかったな。


私たちは許しに囲まれて生きている。


ちょっと長くなったので言いたいことをまとめます。

結局何が言いたいかっていうと、人が未来に向かって力強く歩んでいる時、その背景には誰かの許しがあるのではないかということです。

何も分かりやすく言葉で伝える事だけが許しではなくて、ただありのままを受け止めて、寄り添うことだって許しになるかもしれない。

お互いを許し合いながら生きていけたら素敵なんじゃないかと思うんですよね。

うまくまとまったかな?
話を広げることに関しては自信があるんだけど、まとめることについては皆無ですので、今回もまとまっているか不安ですが、それもまた許していただけたらなあと思います、、、笑(ちょっとずるいかな?)

ではまた👋








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