ただ君に晴れ、俺は腫れ
俯いたまま大人になった。
決して野糞を踏まないように。
ある仕事をしている日突然のこと唯ならぬ放屁欲に襲われた。
全身全霊を込めてカマす。
隣のトミヤマに嫌な顔と笑いを引き起こす。
これが日常である。
ただこの日は何かが違った。
いつものようケツにフルパワーの充電完了、発射
おかしい、何かがおかしい、気体ではない液体が漏れ出した。
思わず叫び絶命した。
何を言っているのかわからねーと思うが俺も何が起きたかわからなかった。頭がどうにかなりそうだった。
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ。
昼に食べていた
味噌汁ようなクソが爆ぜた。
そう、24歳にして脱糞をしたのだ。
20歳から毎年一回はある。そう人は誰しも。
だが今回は違う仕事中だ。
日頃の行いか素早いリカバリーにより車のシートなどにつくことはなかった。
赤ちゃんがオムツを変える体制1時間。
トミヤマに残りの仕事を任せ、さめざめと1人泣いた。
あぁ、夏だ。とんでもない夏だ。
全部引き返せないところまできた。
今年の夏は社長の家に消火器をぶっかけ、盲腸で緊急入院、脱糞。
厄年も煮詰まってきた。
この先何が待ち受けているのだろう。
どれもこれも時が経てば思い出になるだろう。
ただ噛み締める。
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