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ルイス・キャロル、マーガレット・タラント『不思議の国のアリス』1920年代後版

ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』マーガレット・タラント1920年代刊(初版は1916年)のカラーイラスト全24枚を撮影したので公開する。女性ならではの優しいタッチで描かれたアリスの世界観は、国境を超えて広く愛されている。

表紙

共通して水彩による淡く優しいタッチが特徴である。タラントによる美しい挿絵の世界観で巡る『不思議の国のアリス』は至福の時間になることだろう。

1920代前後に黄金期を迎えた豪華挿絵本は、誰に売るかがある程度決まった状態で出版されていた。アッパークラス及びアッパーミドルと呼ばれる富裕層向けにつくられた豪華挿絵本の繁栄期間は短く、1929年の世界恐慌を境に従来の富裕者が消失したことで終焉を迎えた。挿絵画家をはじめとした本に携わる者は、職を失うこととなった。そんな短い間のブームだったものの、時を超え、現在では再評価され、人々を深く魅了し続けている。



Shelk🦋

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