【忘備録】柏餅

丸坊主にした柏の木が夏を察知してわさわさと茂りだし、剪定ついでに柏餅を作った。
のだが。

失敗作ができた。
柏の葉が大きく茂っていたものを採ってきてしまっていて、それに合わせて作ったらかなり大きくできてしまっただけなのだが売り物の二倍ほどのサイズが出来上がった時には修正不可能な状態になっていた。

味自体は問題なく、写真に撮ると遠近感がわからなくなるのでおおよそ成功と思えば成功だったかもしれない。味はいつもと変わらずだった。

柏餅を市販のツヤツヤした食感にする方法はあえて探さず、父方の家のレシピで作ると素朴で懐かしい味がして条件反射のように夏が始まるのだと刷り込まれた心がうごく。桜の塩漬けが終わり、枇杷を収穫し梅酒や梅ジュースを作ると紅葉と松を剪定する季節がやってくる。柏餅は剪定のご褒美のような。

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