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【orenz nero】このシャーペンは買った方が良い

セパードです.
過去回で納豆トーストをばちぼこに叩いたので,何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!というわけで.趣味の文房具の話をしたいと思います.ダラダラ話すので,適宜読み飛ばしてください.


orenz nero

 今回紹介したいのはぺんてる株式会社のオレンズネロです.orzみたいな字面はしてますが,すごいペンなんです.文房具,とりわけシャーペンが好きな人なら知らない人はいないと思います.そんなことないのかな.シャーペンを日常使いする全ての人におすすめしたいと自信をもって言えます.僕なんてイロチで2本持ってます.

イロチで2本

キャッチコピーは,

ユーザーではない。オーナーになるのだ。

引用:https://www.pentel.co.jp/products/mechanicalpencil/orenznero/

しびれちゃいますね.使い手を使用者ではなく,所有者にしてくれるシャーペンです.見た目にも,マットな質感や細かなディティールからは重厚感を感じ取ることができ,この言葉に説得力を持たせます.

orenz neroのneroはイタリア語で黒って意味だそうです.
ちなみに逆から読んでもorenz neroです.oren z nero.


orenz neroを買うべき理由

自動芯出し機構

 読んで字の通り,自動でシャーペンの芯を出してくれます.通常のシャーペンでは芯がすり減ったら,ペンの後ろをノックして新たな芯を出していたと思います.これが自動になるんです.ノックをせずとも,芯の残りが許す限り,自由に書き続けることができるのです.

まあ嘘ですが.

 さすがに使い初めに一回だけノックします.でも,それだけ.授業中に板書を取っている間はノックをしなくてよいのです.試験勉強の数時間の間もノックをしなくてよいのです.これが!地味なようで!すごく快適なんですよね.

 別にノックを煩わしいとか思ったことないですよね?だってシャーペンってそういうものだから.でも世の中にはより楽にノックができる機構を持つシャーペンってありますよね.振ってノックするとか,ペンを持ち換えずにノックできるとか,ペンのボディを折ってノックするなんてペンもありましたよね.ちょっとでも筆記時の負担を減らすために,という企業努力の結果ノックの必要すら,なくなったわけです.

今更,ペンのノックが楽にできるよ!なんて言われても.
こっちはノック不要なんですが???
って思っちゃいます.


orenz neroでなくてはならない理由

 ここまで,なんて画期的な機構!!オレンズネロ最強!!!
みたいな書き方をしてきましたが.別に自動芯出し機構って珍しい機構じゃないです.ぺんてるの専売特許というわけではないんですよ.じゃあ何でオレンズネロなの?というところです.

 僕の知る限りにはなりますが,自動芯出し機構は先端の部品(パイプ)が筆記時に引っ込んで,引っ込んだ分がもとに戻るときに,芯をつかんで補給するという形式をとっています.そうすると先端の部品が紙面に擦れている瞬間が発生するわけです.これが地味にストレスというか,摩擦感が気になるんですよね.ノックをしないから筆記に集中できるぞ!というのが目的なのに,そのせいで集中できなくなるようでは本末転倒です.本末てんとう虫.

紙面とガイドパイプが触れて
書くとだんだん引っ込んで
離すとパイプが出てきて芯が補充される
引用:https://www.pentel.co.jp/products/mechanicalpencil/orenz_10th/

 そこで,orenzなんです.orenzシリーズの特徴と言えば芯が折れない事.芯径0.2mmや0.3mmでも折れにくいというのが特徴なのです.

故に,折れん(ず).

は?オレンズ使った事あるけど,普通に芯が折れたけどな??

…せからしか!!!!!!!!!!!!!!
じゃかあしゃあです.

僕も経験ありますが,あれは折れてるんじゃなくて砕けてるんだと思うんです.さすがにゴリラが使うことをメーカーは想定していませんので^^.ゴリラが使っても折れないシャーペンって売り文句で開発すれば一山あるかもしれませんよ.

さて,
orenzは筆記時にガイドパイプが芯を覆い隠すことで,脆い芯を守っているんです.やはりここでも,紙面とガイドパイプが摩擦することが問題になりますが,orenzはこの問題をクリアしているんです.ガイドパイプの角がなめらかになるように加工することで,紙面との引っ掛かりを軽減しているわけです.

引用:https://www.pentel.co.jp/products/mechanicalpencil/orenz_10th/

ここでorenz neroに戻るのですが,
・先端の部品が紙面に触れる必要がある自動芯出し機構
・先端の部品が紙面に触れても滑らかなorenz
この二つの特徴が合わさった時に,真価を発揮しているんです.
これがorenz neroでなくてはならない理由です.

とは言いましたが,今はorenz AT dual gripというシリーズでも自動芯出し機構が採用されているみたいです.
AT? Automatic Transmission?
あーAutomatic Technologyなんですね.
製造業でも自動化無人化なんて言われますけど,筆記も自動化の時代ですねー.


芯径0.2mm

 これもorenzでなくてはいけない理由です.0.2mmです.日本語ってやっぱ漢字なんかは細かい部分を描きこむ必要があるため,字がつぶれやすいですよね.芯径が細いほど細かく書き込めるので,字の小さい人や手帳に書き込みたい人には大変オススメです.心なしか日本語が綺麗に見えます.日本人なら絶対に使うべきです.芯が細くて折れる心配もないので,筆圧の強い人でも安心です.

 でも僕は,B罫のノートを1行おきにはみ出すくらい大きい字でかくのが好きです.なので,あまり本領発揮している感じはないです.でもオススメ.

汚い字


快適な使い心地

 シャーペンと言えば低重心かそうでないかをよく議論されますが,もちろんorenz neroは低重心シャーペンです.取り回しが良い.グリップには金属樹脂が使われているので,適度な重量感が非常に使いやすいです.所有感があるので,握ると思わずニヤニヤしちゃうと思います.

金属樹脂製,12角形グリップ

 それに太さも丁度いいんですよね.細くなく太くない.絶妙な握り心地で筆記時の疲労感をあまり感じさせないです.グリップも12角形ということで.高度合成数ですね.4本指や6本指でペンを持つ人でも安心です.少数派の人間のことを見捨てないpentelさんには脱帽です.
そんなわけないだろ
3本指で持てよ.テイラースウィフト持ちしても3本指やぞ.


気になるところ

orenz neroの気になるところ.
ここがダメってところです.

高い

 価格が高いです.¥3,000です.僕自身,高いとは思わないですが,やはり学生や文房具オタクでない人にとって,シャーペン如きに¥3,000は高いと思います.「僕自身」は正直¥5,000でも妥当だと思いますけど.

 ですが,やはり特に使ってほしい層は学生,とりわけ中高生なんです.そこで,こう考えてほしいのですが,

「シャーペンを¥3,000で買うのではなくて,集中力を¥3,000で買うんだ」

と考えてください.初期投資です.ショキトウシショキトウシ.金で買えるものは買っておいた方がいいです.これは人生の先輩からのアドバイスです.僕は文房具のこだわりは人一倍でしたが,成績はあまりよくありませんでした.そんな先輩からのアドバイスです.あはは.

orenz AT dual gripなら¥2,000で買えます.


高い(芯が)

 価格が高いです.芯の.20本入¥200です.1本10円です.0.5mmの芯であれば,40本入¥200です.1本5円です.倍も値段します.コスパ最悪です.ランニングコスト最悪.とことん中高生には優しくないです.今の中高生のお小遣い事情はどんな感じなんでしょうか.わかんないですけど.これまだコスパが改善された方なんですよね.10本入,1本¥40とかの時もあったので,すごいですよね.
 芯の特殊性のせいで価格がやや高いだけでなく,入手性もやや難ありです.少ししっかりした文房具売り場に行かないとないです.入試の為に地元を出てホテルで明日の準備中,替えのシャーペンの芯がない.なんてことになった時,コンビニなんかでは入手することができないので注意されたし.


最後に

 ここまで読んで下さりありがとうございました.
特別オススメしたいのは中高生にですが,シャーペンを使う人なら誰にでもオススメしたいです.イロチで2本持ってますって言いましたけど,芯径違いでではないです.0.2mmを色違いでブラックとブルーブラックで持ってます.

 改めてorenzについて調べていたんですけど,2024年の今,10周年らしいですね.めでたい.おめでとうございます.2014年発売だったらしいです.20代前半もあと1年半という感じなのですが,10年前という言葉の重みがすごいです.あれも10年前,これも10年前,え!?あの芸人は15年前??な~に~!やっちまったな!

 あとはこういう字を披露する場面,SNSで文房具レビューしたいときはもちろん,申し込み書類とかに名前や住所を書くときなんかに
あー書道を習っておけばなー
って思います.「やだこの人!めちゃくちゃ字が綺麗!」って思われたいじゃないですか.

 以上.それではまた次回.好きなマンガの話もしたいです.

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