プロブロガーの理(12)

ファミレスに集合した僕たちは、朝食を注文した。
「あ、あと和風サラダとチョコレートケーキもお願い」
「かしこまりました」
新上夏生は食いしん坊だと感じられた。朝からどんぐらい食べるんだ、この人。
「で、今の君は何してるわけ」
気まずいシーンだ。
「サラリーマンやってます。大手メーカーの杉印で営業やってます。あ、名刺渡します」
あわてて名刺入れを出そうとする。新上夏生は黙って見ている。
「あ、これ、どうぞ」
「ふーん」
新上夏生は名刺を片手でいたぶる。
「で、この名刺って価値あるわけ」
「え」
とんでもない質問だった。そんなこと、考えたこともない。
「大手メーカーだからってさ、自分が自信なかったらその名刺、価値ないんだよね。一応くれたし貰うけど、連絡することはないと思う」
間宮に目配せした。まずった?いやいや、これがいつも通り。ふぅ。一回深呼吸する。

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