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【バトンリレー】居るだけでいい

こんにちは!
ハチャメチャに久しぶりの投稿!(緊張)&初めてのバトンリレー!!(ワクワク)ということで血沸き肉躍っております。sioです。

大学時代の先輩で親友である納豆ご飯さん🍚からバトンをいただきました!

納豆ご飯さんのnoteの時に笑わせられ、時に胸をえぐられる情緒ある文が大好きです。
文だけでなく、朗読動画まで活動の幅が広く、娘ちゃんが生まれてパワーアップしてるのでは…?
納豆ご飯さんの旦那さんのピザさん🍕とともに憧れの夫婦です💖
これからもいっぱい会いましょう😊

▼下記、企画主様のnoteと説明です!▼

・人に喜んでもらったこと
・してもらって嬉しかったこと

上記のどちらかを書いて次のnoterにバトンを渡すという、なんて素敵な連鎖!
ということで、喜んでもらったことで思い出した祖父のことを書きたいと思います。
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祖父が嫌いだった。

理由その①:男尊女卑
「家事は仕事じゃない」なんてのたまうような、悪い意味での昭和の男だった。
それを母から聞いたときは絶句した。
このご時世で、そんなことを言ったら袋叩きは免れない。
むしろ炎上目的で言っているというほうが理解できてしまう。

当時は男尊女卑なんて言葉も知らなかったが、祖母に言い方がきつくなるのを感じていたし、
祖父が入院するまでを書いた祖母の手記からもそれは変わらず祖母の苦労が伺えた。

理由その②:ケチすぎる
祖父はとにかくお金を使うのを嫌がった。
お金が絡むことは徹底的に避けた。
前述の家事はもちろん、買い物は祖母に丸投げで、自分は何があっても買い物に出かけることはなかった。

そんな昔ながらの親父像を煮詰めたような祖父に初孫である私が生まれてからは、それは愛された。
溺愛だった。

祖父母の家に行くたび膝に乗せられ、短く伸びた髭面で頬ずりされる。
ジョリジョリで痛い。

「しーちゃん(sioの愛称です)は嫁に行かせない」
「目に入れても痛くない」
は何度も言われた。

幼稚園の運動会、エレクトーンの発表会は必ず見に来る。
少し間違えるたび祖父は小さい悲鳴をあげるから恥ずかしい。

それだけならまあいいが、前述の二つの理由から、祖父が好きではなかった。
嫁いだ祖母と母は苦労させられただろうし、
ケチなのはあろうことか私にも変わらず、祖父に買ってもらったものはひとつもない。
誕生日プレゼントさえもだ。
お金が全てじゃないことがまだわからなかった歳の私は、本当は愛されてないのだとも思った。

そのため中学生にもなると反抗もあり祖父が嫌いになっていた。
認知症の寝たきりで入院した祖父のお見舞いに行くのも面倒だった。

葬式でも泣けなかった。
祖母宅の仏壇に加わった祖父の遺影に手を合わせても、いい思い出は浮かんでこない。

でも、記憶に強く残ったことはあった。
祖父は亡くなる前は入院し寝たきりで、祖母や息子である父が声をかけても壁を見つめたまま反応しなかった。
ある日、祖父が亡くなる少し前のお見舞いで、父に私も声をかけてやれと言われ、面倒ながらも祖父の正面に移動し顔を見て、不機嫌を隠さず
「おい」
と声をかけた時。

祖父は目を細め、歓声のような声を出し手を何回か叩いた。
喜んだ。
生意気な自分の内心も露知らず、姿を見せて声をかけただけで無邪気に喜ばれて毒気を抜かれた。
こんな反応は見舞いに来始めて以来、初めてだったので一同驚いたが、当時の私はというと、反応できるなら他の人にもしてやれと再び毒づくだけだった。
だがそれは一度きりで、それから父や私が声をかけても祖父が反応をすることはなかった。

今思うと、私は祖父に何もしていない。
でも祖父は昔から、私が居るだけで喜んだ。
会うたびに嬉しそうな笑顔を向けられた。
それも最期まで変わらなかった。
それに気づいたのも祖父が亡くなって15年経ってからだった。

何もできなくても、元気でも元気でなくても、姿を見せるだけで喜んでくれる人が心にいる。
15年ぶりに思い出した祖父の思い出は、居るだけでいいのだと、教えているようだった。

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次はわらわちゃんへバトンを渡したいと思います!
わらわちゃんは、高校時代からバンド二天一龍のボーカルを務める、当時から変わらずかっこいい同級生です🌟
最近になって一緒に映画行ったりYouTubeで踊ったりしています!
高校卒業から10年後、わらわちゃんといろんなことができるなんて想像することもなかったんで勝手に運命を感じているんです笑

▼わらわちゃん

わらわちゃんへ
バトンは私に戻してもらっても全然大丈夫です!
どうか無理せず!


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