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ど素人のピュアオーディオ入門(34) 往年のゲームミュージックでイマジネーションを加速する

やっぱオーディオっていいよな、と思った話。
ちょっと重めの提案書をガリガリ書いていて、プログラムもバリバリ書いてっていうときには、JBL4309の出番だ。

駿河屋で見つけたレイフォースのサントラ。ZUNTATAである。

高校生の頃の思い出

レイフォース、ハマったなあ。
ゼビウスのように高低差のあるマップ、遠くから迫り上がるように迫ってくるモビルスーツ的な敵。彼方に見えるのにホーミングレーザーであっさり沈む宇宙戦艦。

どれもこれもが魅力的だった。
その後、僕が作るシューティングゲームはどれもこれもホーミングレーザーが出てくるレイフォースのパク・・・オマージュばかりになるくらい影響を受けた。

なんと言ってもこの音楽。
始まる前のワクワク、ドキドキを盛り上げるイントロ、何を言ってるのかよくわからないささやきのようなスキャット、そして始まるメインフレーズ。

これをCDで、敢えて円盤をくるくる回しながら、回路で倍の情報量にしながら流しているだけで、身体が引き締まるような気がしてくる。

やっぱゲームミュージックはゲームに集中させ、盛り上げるために作られているので作業中のBGMとしてはピッタリなんだよなあ。

バグに狙いを定めて、ホーミングレーザー発射。
そんな脳内イメージを加速させてくれる。

ノリノリで仕事してると何もかもが吹き飛んでいく。それがなんていうか、たまらなく楽しい。

ZUNTATAが終わってしまったので、次はLUMINESのサントラ。
これもゲーム用に調整された音楽だから合わないわけがない。
中村隆之さん自身によるリミックス。

うーん、やっぱりゲームミュージックはいいなあ。
残念ながら、ゲーム音楽は原音に近ければ近いほど、なんていうか情報量が少ないのがハッキリわかっちゃうんだけど、それはもう曲の特性上仕方ない。コンピュータの能力を100%音楽に振り分けられるシンセサイザー音楽と違って、制約のあるハードウェア上でほんのわずかな間だけ割り込みで動く小さなコードからかき鳴らされるゲームBGMは、いわばミリ秒単位の芸術と言える。

そしてそんな制約があるとは思えないくらい、ゲーム音楽は雄弁に脳に語りかけてくるのだ。旅の興奮を、戦闘のスリルを。

普段の量感たっぷりのジャズのライブCDに比べると臨場感というのはまるでない。虚空に浮かぶかのような情報のきらめきが音となって伝わってくる。

まあでもだがそこがまたいい。
ある意味で、仕事をしてるときに耳から入ってくる情報が過多だとそれで物凄く影響を受けてしまう。

そしてお出かけするときはWH-1000MX5がもう手放せない。
これをかけてるだけで時間感覚がかわってくる。

これをつけたまま歩行するとノイズキャンセルで周囲の音がまるごと消えて危険だからちょっと怖いくらいだ。外では必ず外音取り込みモードで使うようにしている。

でもこれをつけているだけでちょっと近所のコンビニに買い物にいったりするのが俄然楽しくなる。不思議だ。非日常感があるからだろうか。

もっと集中したいときは自分の書斎でKS-55Hyperを鳴らす。
これもニアフィールドで聞くのはこれ以上考えられないくらいの良さで、技研バーに持っていこうとおもいつつ一度ももっていけてない(なぜなら書斎から出したくないから)。

やはりオーディオに目覚めてよかった。人生に潤いっていうやつが生まれる気がする。目は閉じられても耳は閉じられないしな。

最近はバイアンプ駆動するならどんなアンプを追加するか考えているのがちょっと楽しい。単体アンプでも、スピーカー側で分岐するのではなく、アンプ側から分岐させるだけでも音が変わるらしいのでそれも試してみたい。

うーん。幸せだ。