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配達した

配達してきました。

ひさびさの配達スタイル

ちょうど一年前くらいにStableDiffusionが公開され、勢い余ってサービスまで作ってからずっと生成AIがらみで走り回っていて、UberEatsをやる時間がとれていなかった。

しかし、まあ一介のUberEats配達員として、配達という仕事に誇りを持つ人間として、色々なイベントでは「UberEats配達員」という肩書きで出させていただいた。

ゲンロンに久しぶりに読んでいただいた回では、UberEats配達員の話だけで45分くらい話をした。

一回で終わる予定だったが、UberEats配達員の話をし過ぎてしまい本題に入れなかったので急遽二回目を企画していただいた。

このことがきっかけで、シラス番組を持つことになり、おかげさまで平日はほぼ毎日「デイリーAIニュース」を配信し、週末には「ウィークエンドAIニュース」と「シラス特別講義」を開催させていただいている。

先日、植物工場研究会というNPO団体のイベントで講演させていただいたときも、意外にも「UberEats配達員とAI研究家という二つの顔を持っている」ことが、「実は農業も同じなんですよ」という先生方の指摘を受けることがあって、改めてUberEats配達員をやってよかったと思った。

久々に配達したのだが、たまたま引いた配達が「大当たり」で、300メートル運んで300円という、「おいしい案件」だった。

それはちゃんとこなして、やはりお客さまから「ありがとう」という声をいただいて大変嬉しかったのだが、今の僕は配達をしなくてもなんとか食べていけるようになった。

一年前、どん底の時期に始めたUberEatsだったけれども、僕が単なる楽しみのためにUberEats配達員仲間がやるかもしれないはずだった「おいしい仕事」を奪ってしまったような気がして、少し罪悪感を感じた。

以前は「その日稼いだ分だけ飲み食いする」というルールを決めていたので、6000円くらい稼ぐまではガツガツやっていた。それがまた楽しかった。他の配達員が気づかないような穴場を探したり、UberEatsのAIのアルゴリズムを想像したりしながら攻略するのは、また格別の面白さがあった。

今はシラスを中心に活動しているし、本も二冊書いた。

以前のようにガツガツ稼ぐ必要がなくなったので、僕はもっとやばくて割にあわない案件。むしろみんなが嫌っている地獄のタワマン案件みたいなやつを積極的に拾って、仲間のために貢献できないかなと考えが変わった。

これからも配達員で居続けたいとは思うが、頻度はずっと下げて、できるだけ割に合わない仕事を拾いに行こうと思う。いつも頑張っている仲間たちのために