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Zoom会議でホワイトボードがわりに超絶便利なgraphviz

土曜日、noteサークルとして運営している「shi3zのメディアラボ」のスタンダードプランメンバー限定講義をZoomで行った。

いつもは会議室でプロジェクターとホワイトボードなどを使って講義するのだが、プロジェクターはZoomの画面共有でなんとかなるけど、ホワイトボードが使えないと説明が面倒臭い。

しかし、この機会にリモートワークに移行して、普段からできるだけ日本の中のいろいろなところを見に行こうと思ってるので、常にホワイトボードの使える場所にいるかどうかはわからない。

そこでホワイトボードのかわりにGtaphvizが使えないか考えてみた。

Graphvizとは、dot文法という文法で物事の関係性を入力すると自動的に作図してくれるツールである。

これをリアルタイムで行うGraphviz-REPLというツールが公開されているので、これをインストールすることで手軽に作図できる。

パワポをその場で作るよりも手速く関係図が作れるほか、あらかじめdot言語を用意しておいて、必要に応じて情報を増やしたり減らしたりすることができて便利。

たとえば今回の騒動を簡単にまとめつつ、これからメディアがどのように反転していくのか、さらに追加すると・・・

たとえば主要な学会がリモート開催され、人と接触しなくなった結果、何が起きるのかと言うと・・・

その結果、地域差と所得格差が低くなる。
つまり、これまでは国際学会に参加するには、旅費や宿泊費、高額な参加費など、非常にお金がかかることが多く、大企業でも社員の大半を現地入りさせることは不可能だった。

たとえばゲーム開発者会議(GDC)はかなり日本人が活発に参加するイベントだが、それでも全体の割合として10%もいればいいほうだった。AppleのWWDC、Google I/O、E3もそうだった。学会でいえばAAAI、IJCAI、NeurIPSなど、一人の人間が全部参加しようとすると膨大な時間と費用を吸い取られることになる。

ところが、主要学会が軒並みリモート開催になると、これまで国際学会に参加できなかった層の中小企業やベンチャー的な個人が参加できるようになる。世界全体としては学びたいという意欲を持った人々に広く叡智を広めることで、全体の知的水準が増加し、チャンスが拡大していく。

一流大学の研究者や一流企業の社員でなくても、国際学会にいくつも参加することができ、参加者はこれまでのように旅の疲れを癒す必要はなく、時間さえ調整すれば自分の参加したい講義だけをピンポイントで選んで聴講でき、Zoomパーティで交流を深めることもできる。

みたいなことが、こういう図を作図しながら解説できる。これは結構便利だ。

難点はGraphvizの構文を変更しているときに一時的に図が消えてしまうところだが、Graphviz-REPLを改造すればもう少しマシにできるかもしれない。

今のところそこまでストレスがないので改造するモチベーションはないんだけど、別画面にするともって見易くていいかもしれない。

ぜひお試しあれ

※3/20追記
インストールなしでもブラウザだけで使えるgraphviz-boardというのを作ったのでそれをお試しください

ブラウザだけで手軽にgraphvizが使えるgraphviz-boardを作った|shi3z