発見から手術まで



「肺に影があるね」

会社の健康診断でレントゲンを撮った後、先生との問診で言われた一言。
正直言われたときは「若いしまあ何もないやろw」位な感じで余裕こいてました。後日同じ病院でCTを撮ってやはり何かあるとのことで、ここじゃなくて専門の先生に紹介状を書くからそこで見てもらってこいとのことでそのまま循環器呼吸器センターへ。

循環器呼吸器センターでもまたレントゲンを撮って紹介してもらった先生に見てもらったところ「かびの可能性もあるけど十中八九がんだろうね。気管支鏡とPETやって手術出来そうなら手術だね。」と言われ後頭部をガッツーンと殴られたような衝撃でした。


気管支鏡


一泊二日で検査入院的な感じで入院。
先生に聞いたら気管支鏡は簡単にいうと胃カメラの肺バージョンみたいな感じらしく、胃カメラやったことはなかったのであまりピンと来ませんでしたが入院当日、口から吸う麻酔を最初に吸ってから注射?の麻酔をして検査をして口から管を入れて検査をする流れでした。
麻酔が大分よく効いてくれたみたいで目が覚めたら病室のベッドでした。麻酔がまだ効いているみたいでめちゃくちゃフワフワして眠かったのを覚えてます。
翌日、朝起きるとめちゃくちゃ喉が痛くてつば飲むのもしんどい位でした…一週間位痛かったかな??

PET-CT

日帰りの検査でした。循環器呼吸器センターでは設備がないので紹介状を書いてもらい市内の総合病院へ。
検査着に着替えてまずは体に検査に必要な放射性物質を注射してからワンルームのリクライニングチェアがぽつんと置いてある部屋に通されて60分安静にしててくださいと言われました。スマホも使えなかったので今後の事どうなるかなーみたいなことを考えて時間潰してたかな…
時間が経つとアナウンスがあり撮影室へ、体を固定してめちゃくちゃでっかい筒の中に20分位入っていて撮影終了。火葬されるときこんな感じかなーとか思ってたのを覚えてますね。
また60分の安静タイムがあり時間が経ったら着替えて終了でした。

実はPETは疾患が無く受けると全部自己負担なので10万近くかかるのですが、自分の場合も循環器の先生に10万はかかるから持っていきなと言われて10万払う気マンマンだったのでした。待てど待てど全然会計に呼ばれずようやく呼ばれたら会計3万???

肺葉切除手術

気管支鏡とPET-CTの結果肺腺がん確定しました。
ここから担当の先生が内科の先生から外科の先生に変更。先生に手術の説明を受けて胸腔鏡手術で左肺下葉切除をしますと、がんの場所が悪くて一部切除ではなく左肺下葉全部とりますと。マジ??

そのまま入院日も決まり手術へ。発見からここまで1ヶ月かかりませんでした。

手術の前日から入院で大体一週間で様子を見て退院予定。手術当日は正直緊張していて手術台に乗って麻酔打ってもらって目が覚めたらICUのベッドに全身管まみれで酸素マスクをして寝てました。そのまま1日ICUで寝たままベッドで過ごしました。看護師さんが気を使ってラジオをかけてくれたのでずーっと聞いてました。正直何も出来ず暇を潰せなかったのでとてもありがたかった…

翌日酸素マスクを外し尿道カテーテルを抜いてもらってICUから自分の病室へベッドごと運んでもらい移動。
肺をとったであろう傷口からはドレーンの管が伸びていて、ドレーンには胸水?なのか赤茶色の液体が溜まっていてなかなか衝撃を受けました。
息苦しさはというと正直結構しんどくて、その日の昼食からご飯が食べれたのですがその日が冷やし中華で麺がすすれなくて笑っちゃいましたね…

何日かするとドレーンの管を抜いても大丈夫になりました。抜くときは息を止めててねと言われ一瞬痛みが走ったと思ったらもう傷口をテープで止めて管が抜けてましたね。流石プロ。
管が抜けたら少しずつ呼吸が楽になってきたような気がしました。

でその後は特に何もなく本当に一週間で退院になりました。ちなみに切り取った肺は病理診断に出してそこから自分のがんの進行度が確定になるみたいで、自分の場合はリンパにまで転移していたらしくステージⅡbで遺伝子変異はalk陽性との診断でした。

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