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育児レポ 〜激動の新生児期編〜

 「みんな屍になるよ」で有名な、頻回授乳を筆頭とした産後の育児。私も例に漏れず屍になり、割と絶望の中で何とか光を模索しようとした記録です。「仕事より大変なこととかないっしょ!」とか思ってて、本当にすみませんでした。

1.伝えたいこと

1)何が大変かを言語化する
2)みんなで乗り越える
3)楽しむ気持ちと工夫を

2.とにかく大変だったこと

 産後の育児は大変。というのは聞いていたので、これまた人の育児日記やら掲示板をストーカーして大量のインプット、用意はバッチリ、どんとこい!と思ってた。が、その大変さの"種類の多さ"と"レベル"が想定外で、どんどんボロボロになっていった。私の感じたボロボロは下の通り。

体がボロボロ
・産後至るところが痛い(頭痛、肩こり、後陣痛、腰痛、お股の痛み)
・夜間授乳により夜寝れない
・慣れない細切れ睡眠ペースに疲労(ノンレム睡眠でも容赦なく起きねばなので、私は常に誰かに追われるか殺される夢を見て、最後金縛りにあった。)
・赤ちゃんの体重がどんどん重くなり、腱鞘炎気味になる

心がボロボロ
・「ちゃんと育てられるか」の不安で頭がいっぱい(ミルク足りてる?多すぎ?湿疹大丈夫?鼻くそで鼻詰まってない!?などなど)
・泣き止まされれない非力さに涙
・何しても泣き続けるのに困惑、悲しみ、イライラ
・おむつ→おっぱい→あやす の無限ループ繰り返しの日々
・社会との繋がりの急激な減少

 誰かのブログに書いてあったけど、育児はまさに「24時間監視体制」ということが、ボロボロになる大きな要因だと感じた。

 仕事で言えば、絶対に落とせないビッグクライアントからの要望に24時間応え続けなければならず、たまにアラビア語混じりの難解な要求をこの世の終わりの様な声で訴え続けられる。全力でそれに打ち返し続けても、基本的に「ありがとう」の言葉はなし、思い出し笑いで笑ってる顔を、私に向けられた笑顔だ!と思い込んで自分を鼓舞し続けるしかない。さらに酷なのは、期末も締め日も無いから、いつまで頑張って良いか分からない。

 といった様な感じだと思う。我が子は本当に可愛い、それなのに時にそんな我が子にイライラし、そんな自分に悲しくなる、それが一番辛かった。しかしここで泣いてはいられない、愛する我が子との時間を出来るだけ楽しくしたい!となったら、仕事と同じで「現実直視・兆し展開」するしかない。

2.「とにかく大変」の構造化

 大変大変となったら、何が大変かを言語化し、ちゃんと自覚化しなくてはいけない。私が感じた「とにかく大変」を構造化してみたのが下の図。

 ベースの「健康な心身」が崩れている中でのしかかる「不眠」「不安」の重し。「目標」も分かりづらいため、「いつまで・・・」の不安が倍増する。仕事の大変、と大きく違うのは「健康面も不安も、未経験・予測不能なことが多いこと」「目標が見えづらいこと」だと思う。

 きっとこの構造は、人によってパーツとか大きさとかが違うから、ぜひ自分の「大変」がどんなパーツで、どう構成されるかを感じてみると面白いと思う。構造が見えて来たらあとは、「どうなりたい」と「どうするか」だけだ。

3.乗り越え方

 私が考えた乗り越え方は、下の図。

目標 → つくる
 長期:子供が元気で幸せな人生を歩む
 短期:発達曲線に沿った成長
 〜3ヶ月:30-40g/日の成長(KGI)
     ☑ おしっこ、うんちの回数(KPI)
     ☑ 飲みっぷり(KPI)
     ☑ 顔色(KPI)
 先生とか助産師さんに、「ミルク足りてる?」「健康か?」の質問をどんなに質問しても、聞かれるのは「体重増えてるか」「健康そうか」(健康かが分からないから聞いてるんや、という気持ちは置いておいて)だったので、もうこれだけを追うことにして、体重が10gでも増えたら「今日も進捗した!我が子えらい!天才!」と思うことにした。

不眠 → 代替案
 ☓    何とかいつもの睡眠にしよう
 ○ 「寝れない」前提で、どうするかを考える
   赤ちゃんを見ててもらう時間をつくって、昼寝で睡眠補給
 もう寝れないのはどう頑張っても寝れないので、それを前提とした対処方法を考えることにした。

不安 → 取り除く
 ・専門の人に相談する
 ・先輩ママに相談する
 ・不安を書き出す、話す

健康な心身 → 回復・維持
 ・産後ケア(骨盤矯正やマッサージなど)を受ける
 ・家事サポートを頼む
 ・「何が大変」「どう大変」を吐き出す
 ・赤ちゃん見てて貰う時間をつくることで
 →リラックスタイムをつくる
 →パパと2人の時間をつくる

応援(援助資源をつくる)
 ・回りのサポート
 ・ママ友だちと悩み相談
 ・友達に遊びに来てもらう
 ・毎日1つ、嬉しかったことメモする

 とにかく大変期を抜け出すにあたって、私の場合は友達が遊びに来てくれたことが大きかった。我が子と楽しく遊んでくれる様子を見て、「もっと肩の力抜いて楽しんで良いんだな」と思えたし(それまでは、「何かあったら・・・」とまるで看護みたいだったと思う)「やっぱりママが一番だね」と言って貰えて、「そうか、ママになれてるのか」と小さな自信につながった。

 だから、育児こそやっぱり人の力を借りて、みんなで乗り越えていくことが大事だと心底感じました。

 ※と、ここまで書いてから1週間ほど寝かせていたら、「もう無理期」に突入してしまった。構造化が間違っていたか?打ち手が違ったのか?なんて思っていたら、それを解消してくれたのはパパだった。心配性な私が出来なかった添い寝とかお腹の上に寝かせるとか、新しいスキンシップをみるみる生み出して、我が子も嬉しそうに応えるようになった。パパも沢山考えてくれてるのに、「寝てんじゃねー!」などの罵詈雑言を吐いて申し訳なかった。改めて「何が大変か」を話したら、一緒に「どうしようか」を考えてくれる人の存在に感謝感謝。

4.感想

 育児が始まって、人生の大変なことベストを連日更新し続けてくれている。本当に大変、本当につらい。そして、本当にかけがえのない存在。

 ここからは、色々な意見がある話になるけど、やっぱりパパも育休取れるといいな、と思った。「助けてくれ!エマージェンシー!」というママ目線も大いにあるけど、パパ目線でもこんなメリットがあるんじゃないかな。

・何に困ってるんだ?と相手の立場に立つ訓練になる
・自ら目標をつくる経験が詰める
・些細なことにも進捗を感じられるようになる
・我が子が大人になる頃には?と長期視点を持てる
・何かもう、全てのことがかすり傷に思える

 育児のプロマネをして復帰したパパは最強だと思う。そして何より、日々の嬉しいことはやっぱり1人よりも誰かと共有した方が嬉しさ倍増だし、チームパパママとして戦うには、やっぱりまずは同じモノを見る必要があるように感じる。子供も含めた、家族としての団結力を高める期間としても、パパにこそ大事な期間になるはず。この辺、色んなパパさんの話を聞いてみたいですね。

伝えたいこと
1)何が大変かを言語化する
2)みんなで乗り越える
3)楽しむ気持ちと工夫を

 魔の3ヶ月、イヤイヤ期、まだまだ大変なこと続きだろうけど、その都度ちゃんと向き合って乗り越えていきたい(頑張り過ぎず)親は子供に親にして貰うって言うけど、本当にそうだなー。

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