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【ひとめぼれした鳥の話】

週一投稿を再開しますよー!!という決意表明のnoteを書いてから、あっという間に一週間が経ちました。
あまりの早さに驚愕し、涙を堪えながら(ただの花粉症)今週も書いていきます。

先日お客様と”ある鳥”の話題で盛り上がりまして、今日はその鳥についてのお話しをしようと思います。
その前に大切なことをひとつお伝えしておきたいのですが、私は鳥が少し苦手です。
酉年にも関わらず、です。
まだほんの小さい頃、ヒッチコックの『鳥』という映画がテレビで放送されていて、何気なしに観ていたそれがもう幼心に衝撃的に怖すぎてですね…大人になったいまでもまだ鳥が少しばかり怖いのであります。
鳥を愛する皆さまには大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。

しかしですね、そんな鳥が苦手な私にも大好きな鳥がおりまして、その鳥こそが今回のお話しの主人公『ハシビロコウ』です。

動かない鳥」として有名になったハシビロコウですが、私が存在を知ったのは今から10年以上前のことになります。
まだ今ほど注目されておらず、情報も少なかった謎の怪鳥。
初めてその姿を拝見したとき、「わぁ…なんかクジラみたいでかっこいい…」と一目で虜になりました。
この時点では動かない鳥だということも知らず、ただただハシビロコウの精悍な佇まいに”ひとめぼれ”をしたのです。


さっそく持前のオタク気質を発揮して素性について調べ始め、アフリカの鳥で絶滅危惧種であること。獲物を捕る為に何時間も動かないこと。背の高さは約120㎝、翼を広げると2mもあるのに体重は5㎏。
知れば知るほど興味深くどんどんとに沼にはまっていきます。
英語では頭部のシルエットが靴の形に似ていることから「靴のようなクチバシ」という意味で「Shoebill」と呼ぶこと、 和名のハシビロコウは「クチバシが幅広いコウノトリ」の意味だということを知ります。
以前はコウノトリ目コウノトリ科に分類されていましたが、DNA分析の結果を受けてペリカン目に移り、現在は独立してハシビロコウ科に。
まさしく唯一無二の存在なのであります!!
群れを作らず基本的に1羽で過ごすのだそうで、そんなところも凄く好きなのであります!!

そしてなによりも驚いたハシビロコウの学名『Balaeniceps rex
これはラテン語で『クジラ頭の王様』という意味なのです。
クチバシの形がクジラに似ていることからきているそうなのですが、それにしてもクジラ頭って…しかも王様って…もうこの上ない素敵な学名じゃないかと感動すら覚えました。
というのも、自他ともに認めるクジラ好きの私。
自分の中の本能的ななにかが、ハシビロコウを初めて見たときの「わぁ…なんかクジラみたいでかっこいい…」に繋がっていたことがわかったのが、なんだか凄く嬉しかったのです。

そんな素敵なハシビロコウに実際に逢ったのは、2013年のこと。
東京の上野動物園まで足を運び、行列ができるパンダゾーンを颯爽と駆け抜けライオンにもゾウにも脇目も振らず(後からゆっくり見ました)、一目散にハシビロコウのもとへ。
なんとハシビロコウゾーンは貸し切り。

初めてのご対面。近い…

初めて間近に見るその姿は、映像で見ていた精悍なお顔立ちはそのままに、絵で描いたような綺麗な模様の羽、そして脚、細っ。
一番心を射抜かれたのは後ろ頭てっぺんのふわっふわ。尊い。

この後ろ頭!!尊い…


実際に見なければわからない質感なども堪能し、幸せいっぱい。
あとね、全然よく動く。笑。
こちらに向かって飛んできてくれたり、クラッタリングをしたり、歩き回ったり、とにかくよく動く。
大サービスありがとうございます。

最初の出逢いから、東京に行くたびにお逢いしに行くことになるのですが、私が屋久島に移住している間に一大事件が起こります。
なんと島根県松江市のフォーゲルパークにハシビロコウが来るというではありませんか…なんてこった…このとき初めて移住したことを後悔しまして、
帰省したとき真っ先に逢いにいきました。

どうにかお近づきになろうと、
ペアルックっぽくコーディネートして逢いに行く。

なにはともあれ、全国でハシビロコウに逢えるのは現在6箇所だけ。
そのうちのひとつがすぐ近くにあるなんて、幸せいっぱい。また近々逢いに行きたいと思います。

というわけで、先日お客様との話題になった、ある鳥とはハシビロコウのことでした。県外から来てくださったそうで、フォーゲルパークに行ってきたというお話しから、ハシビロコウのお話しになったのです。

今日のnoteは私の一番好きな鳥、ハシビロコウについてでした。

好きな作家の1人である伊坂幸太郎さんが
「クジラアタマの王様」という本を出したとき
凄くテンションが上がりました⤴︎
推し活の一部。

ちなみに、今回のタイトルのイラストは自分で推しのハシビロコウを描いてみました。
それでは、また来週。

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