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「DREAM GIRLS」を観た

私にはこのミュージカルを観劇するのは少し早かったみたいだ。
全ての事象を丸ごと飲み込んで、理解して共感することができなかった。
それぞれの葛藤やグループとしての苦悩などどんな出来事が起こったのかということは理解することができたが、それぞれの人間たちの心情や思いがあまり私には理解することができず、のめり込んで観劇することができなかった。

多分それは、私の理解力が乏しいこともそうだけれど、「わかりやすいもの」を好んで摂取しすぎた代償なのかもしれないと思った。
ダンスが激しかったり、演出がド派手だったり、物語としてわかりやすかったり、登場人物たちの心情がおもてに出てきてわかりやすいものだったりと、私は無意識のうちにわかりやすいものを選り好みしていたのかもしれない。
だから人間の心情として複雑に混ざり合っているものだったり、白黒つけられないものを頭が無意識のうちに拒絶し、自分の理解の範疇を超えているから、わからないという状態になってしまうのだと感じた。

当時の時代背景だったり、社会情勢だったりと私にはまだまだわからないことがたくさんあるし、わからない人間関係だったり、人の心情・おかれている立場などわからないことがたくさんある。
わからないからわかりやすいものを求めるのではなく、いろんなことを知って、私が理解できるようなレベルにまで自分を成長させたいと思った。

素晴らしい作品を素晴らしいと心から思える感性とそれを言葉で伝えられる力を私は持っていたいなと思うので、これからもミュージカルに舞台にたくさん観に行くんだ。

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