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「かわいい」をやめた私

高校生の頃、好きになったある人が私ではない可愛らしい「麻衣」ちゃんのことを好きになりました。
また別の好きになった人も、私ではないまた別のちょいと派手な「麻衣」ちゃんのことを好きになりました。

そのせいでしょうか。
「麻衣」と言う名前が大嫌いでした。
そのせいではないけれど、ニックネームも名字が由来です。

全然可愛くもない、どちらかというと男っぽい私がどうして「麻衣」なのか?と言うことに悩んだ時期もありました。
「可愛くなろう」と努力したこともあります。笑

だけど、可愛くなんてなれないんですよね。
なれるはずがないです。

もともと男の子たちにウケのいい女の子のことがあまり好きじゃないんだから。

名前の由来ですね。
私の母は麻の布が好きなんだそうです。
それがとてもシャキッとして爽やかで、強くて。
そんな女の子になって欲しいと言う願いから、「麻衣」と言う名前をつけてくれました。
(そう考えると、私は母の願いどおりに成長しています。)

いつからか。
大人になってからでしょうか。
大学卒業後「マイちゃん」と呼ばれることが増えました。
それはTapダンスと出会い、踊りだしてからかもしれません。

その世界では「可愛い」なんて必要ありませんでした。

ただ、この「わたし」であること。

その瞬間を「わたし」で生きること。

それだけで踊っていました。

そして、男の人からも「カッコいい!」と言われることが嬉しくなりました。

そこから少しずつ、人に「可愛い」と思われたいと言う呪いがとけはじめました。
そもそも、「可愛い」を目指すリングで私は戦うべきじゃなかったんですね。

間違った試合に出ようとしてました。
出ていました。
その試合を放棄した途端、とても心が楽になりました。


そして、現在。
わたしが目指すものはただ

「かっこいい人間」

であること。

Going mai way!

で生きていくこと。

私の激しすぎるツーブロックの頭が他の人の目にどう映ろうと構いません。
「そんなの男の人がする髪型だよ。」と言われても構いません。

わたしに「可愛い」はもう必要ないのだから。

スーツの似合う人間になりたい。
ドレスが似合う人間にもなりたい。

男だから女だからじゃなくて。

好きなことを好きと言えること、好きなことをして、好きなヘアスタイルでいて。

そんな自分を愛してもらえたらいいなと。
そんな自分も含めて愛されたら嬉しいなと。
誰より私自身が愛してあげたいなと。


※決して「可愛い」女の子たちを否定してるわけじゃないです。
「可愛い」女の子を見ると、次の人生では。。。とも思ってます。
結局、そんな女の子たちは羨ましいのだ。

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