小室哲哉さんの会見について。

小室哲哉さんの会見について。

すぐには考えがまとまらなかったのだけれど、会見をみて、ナタリーの書き起こしとモデルプレスの会見全文を読んで、なんというか、心がぎゅっと締め付けられるような感じがあったので、あくまで僕の思うことを。

小室哲哉、涙の引退会見「悔いなし、なんて言葉は出てこない」(写真12枚) - 音楽ナタリー https://natalie.mu/music/news/265902

<小室哲哉 会見全文>50分間の激白…不倫疑惑報道、頭にあった“引退”、KEIKOの容態など - モデルプレス
https://mdpr.jp/news/detail/1741496

<小室哲哉 会見/一問一答すべて>引退を決めた理由、今後、A子さんとの現在 - モデルプレス
https://mdpr.jp/news/detail/1741472

ニュースの情報をかじっているだけだとわからないこと、誠実な思いと切実な状況が、本人の言葉で痛いほど伝わってくる会見だった。いろんな人が書いているけれど、会見の最後、スタッフによる会見終了の合図を遮って言った言葉がすごく重要だと思う。これは介護の問題だし、家族の問題だし、小室さんだけじゃなく、多くの人がこれから直面せざるを得ないこと。

そして、考えたのは、アーティストにとっての「引退」ってどういうことだろう、ということ。アスリートだったら話は簡単で、体力の限界で試合に出れなければそれが引退になる。パフォーマーもそうで、それこそ安室奈美恵さんが引退するのも、全力で歌い踊り続けるあのステージングを続ける身体的な限界があったということなのだろうと僕は勝手に思っている。

でもアーティスト、作曲家や作詞家には「体力の限界」というものはない。引退なんてしなくてもやっていける。それでも、やっぱり、人の持つ精神力というものにも限界があって、それが削られていくことで疲れてしまうということはあるのかもしれない。会見から伝わってくるのは小室さんと脳に障害を抱えて(本人の言葉を借りるなら)「子どものようになっている」KEIKOさんの関係性が特別なものになっているということで、今回の週刊文春の報道は、そういう人が大事にしている部分を踏みにじる行為だったのかも、とも思う。

ともあれ、勝手なことを詮索するつもりは何もなくて。

ただ思うのは、「ゆっくり休んで周囲のサポートと共に夫婦の時間を大切にしてください」ということと、「引退という発言を撤回する人なんて沢山いるんだから、いつでも戻ってきたくなったら復活してください」ということ。

それと、もし可能だったら、ラストライブやセレモニーのようなものは、ぜひやってほしいな、ということ。報道の反響を見ても、それを行うことまで咎めるような人はきっととても少ないだろうし。TM時代もプロデュース時代もあるから何夜にわたるものであってもいい。個人的には大きなハコでそういう風にファンに別れを告げたあとに宇川さんのDOMMUNEでシンセを好き放題弾いているようなのも観たい。

『ヒットの崩壊』で取材させていただいたのは2016年の春のことで、その年の夏には「心のベストテン」の「FNSうたの夏まつり裏実況SP」でもお仕事をご一緒しました。そのとき「自分の作ってきた中で一番手応えがあったのは?」という無茶ぶりに近い質問に、globeを挙げていたのがすごく印象的だった。

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柴 那典

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