Emerald「Summer Youth」/二度目の離陸

ちょいと間を置いてしまったけど、100曲まで、ぼちぼち再開していきますよ。

PaperBagLunchboxのナカノヨウスケ擁する新バンドEmeraldの初のフルアルバム『Nostalgical Parade』からの一曲。いいです。ちゃんと才能を持った人が、こうしてフックアップされていくのは、とても嬉しいこと。

Emeraldというバンドのことは、CINRAの編集長、柏井万作さんが渾身の記事を作っていた連載「音楽を、やめた人と続けた人」(http://www.cinra.net/column/pbl.php)という記事で知りましたた。PBLは僕も何度か取材させてもらったことがあって、すごく可能性を感じていた。「いつの間にか名前を見なくなっていたなあ」と思ってたら、柏井さんが、執念のような原稿を書いていて、それでバンドが空中分解していたこと、その原因にあったいろんなことを知った。連載はすごく長いけれど、一冊の本にしてもいいくらいの内容になっていると、僕は思います。

で、一方で、Emeraldの母体になったバンドModeastは、どうやらロバート・グラスパーあたりの現代ジャズ/R&Bあたりに影響を受けた始まったバンドらしい。これはライター金子厚武さんのOTOTOYのインタビュー(http://ototoy.jp/feature/2014082801)で知りました。

正直そのへんのシーンはそこまで詳しいわけじゃないんだけど、そういうことを踏まえて聴くとなるほど!感の強い一曲。というか、理屈どうこうをすっ飛ばしても、この人の歌声はちゃんと強力だし、心地よくドライヴさせてくれるし、いい曲だなあ、と思います。(87/100)

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